保湿に必要なのは、“角質の水分を補う”、“油分でフタをする”という2段階。自分の肌に合ったスキンケアコスメをハンドプレスで浸透させたあと、油性のコスメで水分の蒸発を防ぐのが正しいやり方です。
スキンケアコスメには“化粧品”、“医薬部外品”、“医薬品”の3種類があり、とくに第1段階では、有効成分が入った“医薬部外品”か、医療専売の“医薬品”がおすすめとのこと。
本当は第2段階も医薬部外品か医薬品がベストではあるのですが、コストアップしてしまうのも悩みのタネです…そのあたりについては、「第2段階はフタをするだけなので、高価な乳液でなくても、安価なワセリンでも十分な効果」だそう。
なお、角質の水分量が減ると、肌が潤わせようとして余計に皮脂を分泌するそう。ニキビ肌の人は、脂分を少しでも抑えようと何もしない派が多いですが、「ニキビが悪化する原因になるので、きちんと保湿してほしいです」と上原先生。その際、「毛穴に詰まりにくい“ノンコメドジェニックテスト済”と表示されたものを使うのが望ましい」そうです。

写真はイメージです
夏場や外出時は意識する人も多い日焼け対策ですが、上原先生からは「24時間365日、光があるところは全部日焼けする」との衝撃発言が……。なんと紫外線だけでなく、照明などの“可視光線”や、パソコンやスマートフォンから発せられる“ブルーライト”でも日焼けが起こるらしく、太陽光だけ気を付ければいいわけではないそうです。
そのため、可視光線やブルーライトなどもカットしてくれる日焼け止めをこまめに塗り、パソコンやスマートフォンにはブルーライトカットフィルムを貼ることや、最近の製品だとブルーライトオフにできる機能がついているものもあるので使用するなどの対策が必要となります。
そしてもうひとつ大切なのが、日焼け止めの塗り方。
一度に塗る量は、よく耳にする“500円玉大”である0.7~0.8gほどが適量ですが、「薄く延ばして塗っても効果はない」と上原先生。顔がベタベタになるくらい、適量の日焼け止めを顔全体にたっぷり塗るのが正しい塗り方なんだそう。ベタついた状態では化粧ノリも悪くなるように感じますが、「日焼け止めを塗って30分くらい待てば肌に馴染んでくるので、メイクはそれから」だそうです。
また、日焼け止めを手のひらに出すと、指のすき間や手のシワなどに入り込んで40%ほどロスしてしまうそうなので、「塗り方も考えたほうがいい」と上原先生は言います。

日焼け止めはスタンプみたいにペタペタと塗る。とにかく擦らない!
「凹凸がない部分だから、ロスもしないし、綺麗に塗れますよ」
先生おすすめの塗り方は、手の甲の親指と人差し指の付け根あたりの平らな部分に日焼け止めを乗せて、スタンプのようにペタペタと顔全体に塗布する方法。頬や鼻など、光がいちばんあたる高い部位は、二度塗りするとより効果的だそうです。
なお、この塗り方はファンデーションでも同じ。オフでもオンでも「とにかく擦らない!!!」のが美肌づくりの絶対条件なのです。