Beauty

「美顔器は肌の老化を早めてるだけ」『ホンマでっか!?TV』の上原恵理医師が喝!

サプリメントは“あくまでもサポート役”として上手に活用

 また、飲むタイプのヒアルロン酸も、「消化酵素によってアミノ酸に分解されてしまい、お肉を食べているのと大して変わらない結果になります。 「たとえるなら、ベッドマットのスプリングを全部裁断してからマットの中に入れたら、スプリングの効果は得られないですよね。入れたあとで勝手にスプリングに再構築されるなんてことも、冷静に考えればあり得ないとわかります。そんな自己修復機能があればすごいけど、ないですから。ヒアルロン酸やコラーゲンも同じです」 「たとえヒアルロン酸がそのままの状態で血中に入っても、体中を巡るため、肌トラブルの気になる場所にピンポイントで効果を与えるという奇跡は起こりません。フカヒレや燕の巣を食べるのも、基本は同じだと思いますね」とのことでした。
サプリメント、薬を服用する女性

写真はイメージです

 それでは、同じ飲むタイプでも、ヒアルロン酸以外のサプリメント系はどうなのでしょうか? 「サプリメントはあくまでもサポート」と前置きしたうえで、「トラネキサム酸は肝斑に有効で、病院でも処方する成分なので、シミ消しであれば、トラネキサム酸配合の『トランシード』は効くと思います。あとは、複数のビタミンが入っている『マルチビタミン』も効果が見込めるのでは。  シミはファンデーションを塗っても浮き出るので、シミが消えるファンデーションなどのCMを見ていても、『隠せてないから!』ってツッコんでいます(笑)」  もし飲んでいて調子がいいようなら、飲み続けたほうがいいのかもしれませんね。  飲む紫外線予防薬についても、「こちらもサポート。飲んでも日焼け止めを塗るのは絶対」と、塗る日焼け止めをメインとした上での併用を強く勧めていました。

間違いだらけのスキンケアコスメ選びに喝

“基本のスキンケア”を深掘りしていくうち、自分の肌に合うものを使う大切さとともに、ウワサや間違った情報に流されない目を持つことも大切だと教えられたように思います。そこで最後に、スキンケアコスメを買うときに気を付けるべき点についてもお聞きしました。  第1回で、スキンケアコスメには化粧品、医薬部外品、医薬品の3種類があると教わりました。そのうちもっとも効果が見込める“医薬品”のなかでも、大衆薬はドラッグストアで購入できますが、より成分の強いものは医療専売といって、医療機関でしか売れない決まりとなっています。しかし、ときどきネット通販サイトなどで販売されているとのこと。 「ネット上で売るのは正規ルートではないので、有効期限切れとか、そもそも偽物と言ったリスクが高い」と、医薬品は医療機関以外で購入しないように注意を呼びかけます。
フェイスパックを手のひらで押し当てると浸透する

写真はイメージです

化粧品や医薬部外品はデパートやドラッグストアなどで手に入りますが、 「高価な基礎化粧品や、シミ消しやたるみ予防をうたった化粧品で、ぶっちゃけ効果的だった経験ありますか? ないでしょ? そういうのは効かないから、無駄なお金を払う必要はないと思います。  マッサージローラーなどの美顔器も、こすって老化を速めているだけなんです。みなさん美容のために、いろいろなところにお金をかけすぎていますが、何万円もするものを買って、わざわざ毎日シミやたるみを作っているんですよ」  目からウロコが落ちすぎる発言の数々!さっそく実践して目だけでなく肌も一皮むけて美肌になるぞと固く誓う筆者でした。 <談/上原恵理 取材・構成/千葉こころ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
上原恵理
形成専門医・美容外科医・美容皮膚科医として美容クリニック及び大学病院に勤務。著書『すっぴんクオリティを上げるさわらない美容』(KADOKAWA)Twitterアカウント:@dr_uehara インスタグラム:@eri.uehara You Tube「えりりんちゃんねる
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