昨年アメリカのフォーブス誌が発表した長者番付で、「世界で最も稼ぐセレブ」に選ばれたテイラー・スウィフト（30）。米国内はもちろん日本でもきわめて人気が高く、いまや名実ともに世界的なトップ歌手として君臨している。 　そんなスーパースターのテイラーが、過去に摂食障害を患っていたことを明かし、大きな話題となっている。 　今月31日にネットフリックスで配信開始されるドキュメンタリー『ミス・アメリカーナ』の中で、摂食障害だった過去を告白したテイラー。写真を見て、自分が太りすぎるていると感じたり、体形に関して批判的なコメントを受けるたびに、食事をとらなくなっていたと告白している。 　同作の中でテイラーはこう話す。 「毎日自分の写真を見るのは良くないことだわ」 「こういう経験をしたのは、ほんの数回だけど、決して誇りに思えるようなことじゃない。自分の写真を見て、お腹が太りすぎと思ったり、妊娠しているみたいだと誰かに言われたりしたことがあったの。それで、なるべく空腹な状態にしておこうとして、とにかく食べないようにしていた」 　アルバム『1989』をリリースした2014年のころ、特にやせていたというテイラー。 　スリムながらも健康的な体型になった2018年『レピュテーション』ツアーのときと比較しながら、こう振り返る。 「（以前は）ショーの途中や終わった後は、気を失いそうだと思っていた。でも今はわかる。しっかり食べていれば、エネルギーが生まれて、力がみなぎり、全てのショーをこなしても倒れそうにならないとね」 　サイズが00（XXS）だった時代もあったというテイラー。しかし、自分ではやせすぎだと気が付かず、まわりにその体型を批判されても、こんなふうに反論していたという。 「何言ってるのかしら？ もちろん私は食べるわよ。エクササイズをたくさんしてるだけ、って言っていた。本当にエクササイズはすごくしてた。でも食べてはいなかったの」 　また、過去の摂食障害について、米ヴァラエティ誌のインタビューでも語ったテイラー。食べ物について、こんなふうに捉えていたという。 「私の食べ物との関わり方・考え方は、私の人生の全てにおいて、同じだった。頭をなでられるようなことであれば良いものとみなし、罰を与えられるようなら悪いものと捉えてた」 「18歳の頃、初めて雑誌の表紙になった時のことを覚えてる。見出しは『18歳で妊娠？』だった。下腹がふくらんで見えるような服を着ていたからだったんだけど、それを当時の私は罰だと捉えた」 　その一方で、こんな経験も。 「雑誌の写真撮影に行った時、衣裳部屋でスタッフから『うわぁ、このサンプルサイズを着られるなんてすごい。いつもならドレスはお直ししなきゃいけないのに、ランウェイから持ってきた服をそのまま着てもらえるのね』って言われたことがあった。それを褒められていると捉えたの」 「そういうことを何度も繰り返していると、全てのことを“良いこと、悪いこと”に当てはめて考えるようになったの。体型も含めてね」

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Variety(@variety)がシェアした投稿 – 2020年 1月月21日午前6時01分PST

　テイラーはこれまで、体型に関する話題に触れたくなかったという。けれども、今回の映画で自分の経験を語ることに意味を感じたと語る。 「今まではそういうことについて話したくなかったと思う。今でも気楽に話せることではない。でも、私が人生でやっていること、やらないことの全て（をあの映画で見せること）は意味があると思うの」 「どんな体型でもありのままの自分を受け入れよう」と呼びかける女優兼活動家のジャミーラ・ジャミルの考え方に感銘を受けたというテイラー。そして、人の心について研究している専門家ブレネー・ブラウン氏による「恥」をテーマにした番組を見たことが、克服のきっかけになったそうだ。 　その番組の中で、ブラウン氏が発したこんな言葉が印象に残ったという。 「『他人が自分をどう思っているかなんて気にしない』と言うことは、ばかげている。なぜなら、それは不可能だから。でも、誰の意見が大切で、誰の意見を取り入れるべきか、それを自分で決めることはできるはずだ」 　この言葉を聞いて、人生において成熟やバランスを見出す大切さに気が付いたと語るテイラー。現在は、体型や体重増加について色々言われても耳を傾けず、ありのままの自分を前向きに受け入れることができるようになったという。 ＜文／BANG SHOWBIZ、女子SPA！編集部＞