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佐々木蔵之介「自分の歩いてきた道のりは歪みであり個性」

真っすぐではなかった道のりが、自分の個性になっている

――今作で登場する古田織部の幻の茶器は、“歪み”が味だとされます。佐々木さんご自身が、「ここは自分の歪みだけど、でも嫌いじゃない」と自負しているものは? 佐々木蔵之介さん佐々木うーん。歪みというと、自分自身の歩いてきた道のりそのものですかね。僕は浪人して大学に通い、また受験し別の大学に入学し直しました。そこで演劇に出会いました。そして、家業を継ぐために選んだ広告代理店も辞め、演劇を選びました。  つまり、全然まっすぐに進んできたわけではないんです。それは歪みなのかもしれないし、その歪みが僕の個性になっているのかもしれない。だから具体的に何とは言えないんですが、自分の俳優としての道のりそのものですかね」 ――ありがとうございます。最後に今作の佐々木さんお気に入りのシーンを教えてください。 佐々木「佐輔が作った織部の茶器(贋作)を見ながら、則夫が『この茶碗が、400年後に誰かを焚きつけるかもしれないな』と言って、ふたりで会話する場面が好きです。身近に自分の力を認めてくれる人がいる。大多数でなくても、単なる友達というわけではない則夫が認めてくれているというのは、佐輔にとってすごく支えになっていると思うんです。あのシーンは、とても好きですね」 (C) 2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会 <文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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『嘘八百 京町ロワイヤル』オフィシャルサイト
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