ファンクラブには入らないのに、「チケット取って」って言わないで
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>
「楽しかったから、また連れてってね!」
一度コンサートに誘った友人が、ジャニーズに大ハマり! それ以降、公演が決まるたびに「また行きたい!」とせがんでくるものの、「あなたもファンクラブに入れば?」と言うと、「そこまではちょっと。あなたが入ってるんだからいいじゃない」なんてシレッとしている……。
「正直、彼女のぶんまで申し込みたくない気持ちでいっぱいなのですが、私は心がせまいのでしょうか?」というお悩みを、たくさんいただきます。ちゃっかりした“ファン予備軍”による無邪気なお願いは、FCに入っていてもなおチケットが取れない私たちを、キリキリと苛立たせます。
「そこまで(FCに入る)でもない」と言うのなら、「友を頼ってライブ参戦してもらうまでもないッスよ」と言ってさしあげたいところですが、たぶん彼女らはヲタの過酷な状況を知らんのです。
だからこそ、「連れてって!」と頼まれて渋い顔をすると、「ケチ」だの「冷たい」だのと言われてしまう……。これも大変不本意なので、もしちゃっかり予備軍に声をかけられたら、ぜひ以下を読んでもらってくださいね。
最近、ジャニーズの公演は、どれもこれも激戦です。なかなか当たらない。まずは、この現状を知っておいてください。で!
FC会員は会費を納めることで、公演にエントリーするなどの権利を得ます。この権利をどう行使するかは、会員の自由。次の公演は見送ってその次の公演に賭けるとか、4枚まで申し込めるけど、1枚の方が当たりやすいと思うから1枚だけ頼むとか、いろいろ考えて“使い途”を決めるのです。
「FCに入る気はない」という人がそこに割り込もうとするのは、「自分の財布を開かず、友達のお金をアテにするのと同じ」と心得ましょう。
「ぜひ観てほしいから、こちらからお誘いした」という場合を除き、ヲタは同じ価値観の人と公演を観たいと思っています。
「できれば何回か観たいから、会員どうしで協力して申し込みをする」のも、そのため。ギブアンドテイクの精神がない人の面倒を見る義務は、ないのです。
コンサートには行きたいけど、会費を払うのはもったいない。友達に頼ればいいというのは、“タダ乗り”と同じことなのです。
そういう方には、ライブDVDがおすすめ。DVDで楽しむか、会費のかからない“一般販売”でチケットを取って観に行くのが賢明です。
厚意でコンサートに誘ってくれたお友達の中には、「もし気に行ったら、ぜひFCに入って。一緒に応援しようよ!」という気持ちの方も多いと思います。「観たけれど、あまり惹かれなかった」なら、もちろん構いません。
けれど、「また観たい!」と思うほど夢中になったのなら、友達に負担をかけずに応援する方法を考えてみてほしいです。自分も同じFCに入る、ジャニじゃないけれど別のアーティストのFCに入っているから、そちらで協力する、とか。
「好きだけど、そこまでは……」という人は、友達を困らせる前に、ちょっと考えてみるのが吉ですよ!
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>
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FC会員の権利は“お金”と同じだゾ!
一緒に行くなら、価値観の同じ人がいいゾ!
“その程度”なら、DVDで楽しんでくれたまえ!
みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』