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コロナでハワイから人が消えた…。在住日本人が驚愕の様子をレポート

 新型コロナウイルスの影が、海外旅行先としてトップクラスの人気を誇るハワイにも忍び寄り始めました。ハワイに到着したすべての人に14日間の自己隔離を義務づけることが発表され、実質的な旅行者の制限が行われるようになったのです。  毎日観光客でにぎわっていたワイキキビーチやハワイの街は、今一体どうなっているのでしょうか…? ハワイに暮らして5年以上が経つ筆者が現状をレポートします。

ハワイに到着した人は14日間の自己隔離、違反者には罰金も

ハワイでついに観光客もシャットアウト

写真はイメージです

 ハワイでの新型コロナウイルス感染者の数は、3月23日時点で77人。3月になってから少しずつ感染者が増え始めていることを受けて、3月21日にハワイ州のイゲ知事は、ハワイ州外から到着したすべての人に対して、14日間の自己検疫を義務づけることを発表しました。  ハワイの居住者なら自宅で、訪問者であればホテルなどの滞在場所に14日間とどまり、公共の場所へ外出することが禁止されたのです。自己検疫は現地時間の3月26日から施行され、違反者には5000ドル(約55万円)の罰金、または1年以下の禁固、もしくはその両方が科せられます。  おまけに3月23日からオアフ島とマウイ島で、3月25日からはハワイ州全域で、食料品の買い出しなど必要不可欠な活動を除き、すべての住民に対し自宅待機、訪問者はホテル待機とする命令が出されました。これにより、スーパーや薬局などを除き、街中のほとんどの店が休業となる事態になっています

寂しすぎるワイキキビーチの今

寂しすぎるワイキキビーチの今

実際のワイキキビーチの様子

 これに先立ち、ハワイのほとんどの観光スポットも一時休園や閉鎖となっており、公共の公園なども閉鎖されました。そのため普段なら観光客でにぎわうワイキキビーチも、規制線が張られている状態。
寂しすぎるワイキキビーチの今 ガラガラ2

規制線をくぐって遊ぶ観光客たちの様子

 ハワイ在住の筆者が週末にワイキキに訪れたところ、人はまばらですが観光客がビーチに出て海水浴を楽しんでいる姿が見受けられました。おそらく「せっかくハワイに来たんだから」と、規制線をくぐってビーチに繰り出したのでしょう。  またワイキキの中心地ですら、人影がまばらでとても寂しい印象。おそらく14日間の自己検疫が施行されるようになれば、観光客の数が今以上に激減し、ワイキキの街はデッドタウンさながらになってしまうのでしょう…。

ハワイでも日用品&食料品不足で「コロナパニック」

 一方、筆者含めハワイの住民は、日本や世界各地で起こっている「コロナパニック」に直面しています。2月末頃からトイレットペーパーやティッシュペーパーが常に売切状態になり、3月中旬頃になると長期保存ができる缶詰やパスタなどの食料品まで品薄になってきたんです
ガラガラになったスーパーの棚

ガラガラになったスーパーの棚

 米も缶詰もなくなったスーパーの棚を目の前に、唖然とする住民も少なくなかったはずです。かくいう筆者もこれから当分引きこもり生活になりそうなのに、店はどこも食料不足で本気でどうしようと頭を抱えております。  ハワイ旅行を楽しみに計画していた方が、予定変更やキャンセルせざるを得ない今の状況は、親日家が多いハワイの人にとっても心苦しい決断だったはずです。でも今は世界中の人々がウイルスと戦っているため、国を超えてみんなが一丸となって協力することが大切なのかもしれません。  一日でも早く元の平和な生活に戻ることに希望を持っていたいと思います。ハワイでは今日も、いつもと変わらず明るい太陽と美しい海が輝いています。 <文/佐藤まきこ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
佐藤まきこ
女性誌のエディターやファッションビルの広告・プロモーションのプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのエディター・ライターへ。ハワイ在住。Instagram:@hawaii_milestone
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