「国王と皇太子妃が手術入院」英王室が異例の発表。“がん”は否定も…重病説浮上
イギリス王室は17日(現地時間)、ウィリアム皇太子の妻キャサリン皇太子妃(42)が腹部の手術を受けたことを発表した。手術は成功したとされているものの、入院期間が長いことから、「病状は深刻」とも伝えられている。同日、チャールズ国王が前立腺肥大の治療手術を受けることも発表された。
皇太子妃夫妻の公務を管理するケンジントン宮殿は、17日に声明を発表。キャサリン妃の体調について、次のように説明した。
「皇太子妃は、昨日予定されていた腹部の手術のため、ザ・ロンドン・クリニックに入院しました」
「手術は成功し、今後10日から14日間入院した後、自宅に戻り療養を続ける予定です。医師の指示により、3月31日のイースターまでに公務に復帰する可能性は低いとみられます」
そして、「公務延期により影響を受けた人々」への妃の謝罪の気持ちを述べた後、妃が「できるだけ早く、できるだけ多く」の公務に復帰することを楽しみにしているとした。
キャサリン妃といえば、出産した日にスピード退院したことが話題になったが、今回は約2週間入院する見通し。そのため、英BBCは「入院期間の長さや王室の声明からすると、病状が深刻なのは明らか」と報道。他のメディアも重病説の可能性を伝えている。
「がんではない」としつつも、病名などの詳細を非公表にしている英王室。「妃は子供達が出来るかぎりの日常を維持できること、そして自身の医療情報の公開を望んでいないことが、国民の皆さんに理解されることを願っています」としたうえで、今後は新たに重要な情報が出てきた時のみ公表するとしている。
この発表から1時間半後には、チャールズ英国王が前立腺肥大の「矯正治療」を受けることが発表された。
バッキンガム宮殿は、発表した声明のなかで、国王の健康問題について次のように説明した。
「何千人もの男性が毎年経験するのと同様に、国王は前立腺肥大の治療を受けることになりました」
「国王の病状は良性です。来週入院し、処置を受ける予定です。公務は、短期間の療養のために延期される予定です」
ある情報筋が英ニュースサイト『メール・オンライン』に語ったところによると、国王は現在スコットランドのバルモラル城内にある私邸に滞在中で、そこで診断を受けたという。
同ニュースサイトは、国王の健康状態に関する情報を公にすることは英王室では異例なことだが、同じような症状がある男性に検査を受けるよう奨励するため、国王自身が「公表を強く希望した」と伝えている。
前立腺肥大症は前立腺が大きくなり、尿道を圧迫して尿が出にくくなる病気。高齢男性によくみられる症状で、イギリスでは50歳以上の男性の3人に1人、日本では約5人に1人が前立腺肥大の症状を経験するという。がんのような深刻な病気ではないが、症状が悪化すれば合併症を発症するリスクもあることから、注意が必要とされている。
病名は公表されず、重病説が流れる
90分後にはチャールズ英国王の手術入院を発表
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