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冬ドラマの女優ベスト3。日曜劇場の19歳女優も凄いけど、“大苦戦のドラマ”で熱演見せたNo.1は

春の訪れとともに、冬クールドラマ(1月期ドラマ)が最終回ラッシュを迎えています。この冬、素晴らしい演技で惹きつけてくれた女優たちをご紹介します。 ※この記事では、『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』『不適切にもほどがある!』『君が心をくれたから』最新話までの一部内容に触れています。

『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』芦田愛菜

『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』

画像:TBSテレビ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』公式サイトより

まず日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)で、主演・西島秀俊の娘・響を演じた芦田愛菜。 ひたすら音楽を愛し、純粋に音楽と向き合い続ける父・俊平(西島秀俊)のことを、あることがきっかけで“嫌い”にとなってしまい、天才少女と持て囃されていたバイオリンも止めてしまいます。ツンデレな性格で、常に俊平に対して厳しい態度をとっており、むすっとした表情が続くことにSNSでは不満の声も上がっていましたが、3月17日の最終回ではとびきりの笑顔を見せてくれました。

引きずってきた思春期――父との葛藤を繊細に表現

ただの「不機嫌な娘」にならなかったことが、まず芦田の秀逸さが光ったポイント。娘としての“葛藤”を巧みに表現していました。口ではキツいことを言っていても、父のことが気になって仕方ない仕草や表情。父同様、音楽もバイオリンも嫌いになったはずなのに、楽譜を大切にしたり、想い余ってバイオリンを思いっきり演奏してしまったり。行動だけでなく、そこに戸惑いや隠されていた本音が感じ取れるのは、芦田の演技力があってこそ。
特に、3月10日放送の第9話は神回でした! 5年前、父との共演を目指して出場したコンクールでの追い込まれていた心境やプレッシャー。ファイナル手前で“奇跡”のような完成度の高い演奏ができた直後、父からのひと言で絶望したことなどが語られました。芦田の、父を尊敬して大好きだったからこそ、父と同じように音楽に向き合えない、自分の弱さと力不足に悩み押しつぶされた10代の繊細な心の揺れ――そして叫びは圧巻。15歳まで反抗期らしい反抗期もなく夢に破れた響が、5年ぶりに父と暮らすようになり、全力で父に甘える“反抗期”の娘として振舞っていたのだと腑に落ちます。
未熟だった自分を振り返り、ようやく父を許し、向き合おうとした前進した響。遅めの反抗期を終えた、晴れやかな笑顔は素晴らしかったです。
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昭和のスケバンを可憐に演じた2人目は?
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