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「50万円払っても働けない……」未経験からのヨガインストラクターが挫折する、職探しの壁。乗り越えるには?|ヨガインストラクターのひとり言

ヨガインストラクター 高木沙織さんこんにちは。ヨガインストラクターの高木沙織です。 やってみたい、もしくはすでにやっている習い事ランキング・上位の常連となりつつある“ヨガ”。 日本にヨガブームがやってきた2000年代からヨガ人口は右肩上がりにグングンと増え続け、今ではその数なんと400~600万人にものぼるそう。 単純に計算すると、国民の20人に1人がヨガをしていることになる…というのはさておき、駅前には大手ヨガスタジオの看板、そして街を歩けば個人経営のヨガスタジオを見かけるのも珍しい光景ではなくなってきました。 おかげで「ヨガ、やってみたいかも」と思ったとき、ヨガスタジオを見つけるのはわりと簡単。その一方で「見つけるのが難しい」といわれているのが、未経験ヨガインストラクターの働き口です。

インストラクターになっても、すぐに仕事に就けない…これって通説?

ヨガインストラクター 高木沙織さん「ヨガのレッスンに通っているうちに、どんどん好きになっていった」「ヨガのことをもっと勉強してみたいと思った」。こんなふうにヨガが好き! 仕事にしたい! と熱意を持って資格を取ったものの、いかんせん雇ってもらえるヨガスタジオが見つからない…というのは、めちゃくちゃよくある話。 あまりにもざっくりしすぎていて、全ヨガインストラクターから「おいっ!」と突っ込まれてしまうかもしれないけれど、ヨガって…“深い”んですよ。 そんな深いものを教えるわけだから、表面上の知識だけでは力不足だと思われてしまうのは致し方ないこと。経験に基づいた知識があればあるほど有利! レッスン中の声がけひとつ取っても、経験の差は明らかです。となると、レッスン未経験のインストラクターの職探しはどうしたって不利……。 模擬レッスンをおこなうオーディションのみならず、面接さえしてもらえないなんていうのもあるあるです。 また、ここ数年でヨガスタジオの数が増えたとはいえ、ヨガインストラクター人口も増加しており、なかなか募集がかからない…ということも。

ヨガインストラクターになるために選んだ方法とは

実は私も、一度はヨガインストラクターを諦めかけた身です。 あれは今から9年前、趣味でホットヨガに通っていたときのこと。もともと美容や健康に関することが好きだったのもあって、気づけばヨガにドはまりしていました。 ただ「インストラクターになりたい!」と思うようになったのはいいのだけれど、入り口がよくわからない…。 一般的にこれ! といわれるRYT200(200時間の講座を修了することで得られるヨガの資格)は、あの頃確か2~4ヶ月の期間を必要とするうえに、費用は50万円と高額。正直に言うと、まだ好きに毛が生えた程度の私がポーンと支払うには迷う金額です。 そこで選んだのが、“ヨガ未経験でもOK”と謳う大手ホットヨガスタジオの自社養成プログラムでした。まず社員になるための採用試験を受け、合格後は即・ヨガ合宿へ! 某保養所での缶詰生活をスタートさせることになるのですが―。
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地獄の5日間合宿
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