4勤2休の空港地上職、「ぜんぜんラクじゃない」女性スタッフの嘆き
こんにちは。ライターの高木沙織です。
かつてグラホ(グランドホステスの略、現在のグランドスタッフ)として6年間勤務してきた私。みなさんが空港で接する、航空会社の地上職員です。
今回はシフトのお話し。
航空会社職員や空港関係者の多くは“4勤2休”、この6日間のサイクルでシフト勤務をしていることが多く、「4日働いて2連休って、なんか楽そう」、そう思われることも珍しくありませんでした。けれどもこれ、実際に働いてみると結構ハード! いや、ハードだからこその4勤2休なの?
私が勤務していた航空会社では所属する出発班(チェックイン・ゲート業務を担当する)が3つに分かれていて、その班ごとにおおよそのシフトが決められていました。なので、基本的には班のメンバーと過ごすことがほとんど。こわーい先輩や苦手な人がいたらそれはもう……、いろいろと心中お察しします。
「あ、今日のアサイン(割り当て)、A先輩とBちゃんが隣のカウンターになってるよ」なんて、班内の人間模様は丸わかりですから空気がギスギスしたり、誰かと誰かが言い合いをしている姿を目にしたり。泣いている人を見かけることもよくあったなー。
そうそう、その3つの班がどう組み合わされているかというと、1班が早番の日は、2班が中番、3班が遅番といった感じでフライトをカバーできるようにうまく作られていました。
そして4勤2休の内訳ですが、だいたいが早番始まりの“早-早-中-遅-休-休”。初日は早番から、徐々に出勤時間が遅くなっていくパターンです。
こう見ると、休み明けの早番なら気力・体力ともに充電されてそう? 早番から中番、遅番に切り替わる日だって、翌朝の起床時間がちょっと遅くなりますからね。頭も体もフル稼働して、耳から煙が出そうになりながら働くのですから休む時間は十分すぎるほど必要です。
もし仮に遅番終わりの早番なんてシフトだったら、帰宅をしてほんの数時間眠ってすぐに出勤。これでは勤務中に白目むいちゃいます。ですからそれに比べたら……ね。自然災害や機材のメンテナンスなどのイレギュラーがない限り、夜遅い時間まで勤務をした翌日が早番ということはなかったのが救いです。
ちなみに早番は14時あがりで、翌日は11時もしくはお昼過ぎに出勤。まっすぐ帰宅をすれば、18時にはベッドの中にいることだってできるのです。まあ、早番終わりで翌日ゆっくりの日なんて夜遊びの絶好のチャンスですから、20代前半の遊びたい盛りの私(たち)は直帰することなんて滅多にありませんでしたけど。
同じ班の気が合うメンバーで、
「明日、遅番だから◯◯(店名)行こうよ!」
「いいね、じゃあ着替えて集合しよう」
といった具合に。
その証拠に空港近くのバーやクラブで他社の航空会社職員と出くわすこともしょっちゅう。特殊な業界内ではこうやって友達の輪が広がっていくのでした。このときの疲れは自業自得ってやつです。
早番・中番・遅番の3つに分かれてる
早番終わりなら18時には寝れちゃう

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