関西人が選ぶ、朝ドラヒロイン「関西弁が上手」ベスト&ワースト10
現在放送中の、NHK連続テレビ小説『おちょやん』。
平均視聴率が20%を下回り、低迷ぎみと報じられることもありますが、SNSではヒロイン・竹井千代役を演じる杉咲花が話す「大阪弁」(南河内弁)に「ナチュラルで上手すぎる」「早口でも違和感なし」などと、絶賛の声が寄せられています。
東京出身の杉咲花が、約1年間、方言指導を受けて臨んでいるという今作。そのすさまじい女優魂は、今後の視聴率につながっていくのではないでしょうか。
『おちょやん』のように、NHK大阪放送局制作の朝ドラは関西が舞台になることが多く、ヒロインは関西弁を話します。そこで、歴代のNHK朝ドラで、どの女優が関西弁が上手いと感じたかを、日頃から関西弁に触れている関西在住の女性たちに緊急調査。
2000年以降に放送された関西が舞台で、かつヒロインが主に関西弁を使う設定作品の女優について、近畿地方7府県(三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)在住の、30代40代女性200人にアンケートを取りました(※)。
例えば『純と愛』は沖縄と大阪が舞台ですが、ヒロイン純は主に標準語を話す設定でしたので、演じた夏菜は対象としていません。
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NHK朝ドラで関西弁が上手いと感じた女優ランキング※()内は作品名<複数回答>
1位 戸田恵梨香(スカーレット)40%
2位 尾野真千子(カーネーション)19.5%
3位 三倉茉奈・三倉佳奈(だんだん)18%
4位 安藤サクラ(まんぷく)16%
5位 杉咲花(おちょやん)13.5%
6位 藤山直美(芋たこなんきん)11.5%
7位 杏(ごちそうさん)11%
8位 池脇千鶴(ほんまもん)7.5%
8位 波瑠(あさが来た)7.5%
8位 芳根京子(べっぴんさん)7.5%
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同列8位にランクインしたのは2015年度下半期放送の『あさが来た』のヒロイン・波瑠。幕末、京都の豪商に生まれた今井あさ役を関西弁で演じました。
『あさが来た』は物語の舞台が、京都と大阪ということで、京都弁と大阪弁の微妙な違いを使い分けなければならず、東京出身の波瑠は苦戦したそうですが、関西人でも難しいイントネーションの違いを見事に会得し、視聴者からも「違和感がない」と絶賛されました。
また、ヒロインの口癖の「びっくりぽん!」も当時話題となりましたね。
7位にランクインしたのは、2013年度下半期に放送された『ごちそうさん』のヒロイン・杏。当作は、東出昌大との結婚のきっかけになった作品で、杏は食べることが何よりも大好きで、東京から大阪へ嫁いできた女性、卯野め以子役を好演。
杏の関西弁は、「東京出身なのに上手」「自然に聞こえる」と視聴者から大好評でしたが、一方で東出昌大は、ドラマの撮影期間中住まいを大阪へ移してまで関西弁の習得に勤しんだにもかかわらず、「東出昌大の関西弁に違和感…」「棒読みっぽい」などの辛辣な意見が飛び交いました。
4位にランクインした『まんぷく』は、2018年度下半期に放送。日本で初めて「インスタントラーメン」を生み出した夫婦の知られざる物語を描いた物語で、ヒロイン・安藤サクラは、朝ドラ史上初の“ママさんヒロイン”として、子育てと朝ドラの両立をしながら撮影に挑みました。
32歳にして、18歳の役を違和感なく演じ、関西弁も「めっちゃ自然」「さすが実力派女優」とSNSなどで大絶賛。一部では関西弁が丁寧すぎるのでは?という指摘もあったようですが、アカデミー賞女優である安藤サクラの演技は朝から視聴者の心を打ち、高視聴率をマークしました。

(画像:朝の連続テレビ小説『おちょやん』NHK公式サイトより)
関西人が選ぶ、朝ドラ関西弁がうまかったヒロインランキング

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