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「ブルーライトカット眼鏡」は子供に悪影響。じゃあ大人は?医師に聞いた

子どもの目を守るために、親ができること

ゲームするこども――ブルーライトカット眼鏡の装用によって効果がのぞめる症状とは、どんなものでしょうか? 佐藤:体内時計とブルーライトの関係が指摘されており、年齢に関係なく就寝前の装用により睡眠障害を軽減できるのではないでしょうか。ただ、ブルーライトカット眼鏡の使用うんぬんよりは、就寝1時間前からはデジタル機器を見ることを控えるほうが重要ですよね。  外来では大人の患者から、ブルーライトカット眼鏡を使用することで、パソコン画面の眩しさやちらつきが軽減し、コントラストがよくなって見やすくなったなどの意見はよく聞きます。 ――子どもの目を守るために、親ができることは何ですか? 佐藤:スマホを見る距離と時間でしょう。子どもはスマホを20cm前後で見ることが多いようです。これを30cm以上にするだけでも目への負担は減少し、近視化を軽減できます。アメリカ眼科学会では、20分間継続して近くを見たあとは20フィート(およそ6m)以上離れたものを20秒間眺める「20-20-20」ルールを推奨していますが、私も外来ですすめています。 ――多くの人が眼精疲労や網膜障害を防ぐためにブルーライトカット眼鏡を装用していると思います。仕事などでデバイス機器を長時間使用する人が、そういった症状を防止するにはどうしたらいいですか? 佐藤:まずは「20-20-20」ルールと画面との距離(姿勢)を心がけることでしょう。画面に集中することでまばたきが減少し、ドライアイ症状が引き起こされます。  ドライアイの症状としては、異物感・灼熱感・眼痛・眼精疲労・圧迫感・流涙感などがありますが、目の周囲を温める(温罨法)ことでまぶたの血流をよくしたり、マイボーム腺(まぶたにある脂を出す腺)のつまりを軽減することで、ドライアイ症状を緩和することができます。温めましょう! <取材・文/鴨居理子>
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