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あなたの夫、男性更年期かも。怒りっぽい、いつもダルそうなら要注意

 40代になれば、誰しも体にガタがくるもの。だが、「どうせ年のせいだ」とスルーしていた兆候の裏に、男性更年期が潜んでいる可能性も。そこで、今回、40~50代の男性3人に自身が抱える心身の悩みを聞き、問診を決行。あなたの夫・彼氏にも当てはまることはないか…チェックしながら読んでみては。

患者プロフィール

問診

(左から)田中さん、坂本さん、福家さん

●患者① 田中卓男さん(仮名)(44歳・資材メーカー事務) この2年間ほど、精力減退を如実に感じ、過去の栄光を取り戻すため不倫に励むも、撃沈 ●患者② 坂本次郎さん(仮名)(54歳・印刷会社営業) スポーツ好きだが、ここ数年は多忙のため運動不足気味。関節痛や筋肉痛に悩まされている ●患者③ 福家正輝さん(46歳・整骨院院長) 6年前からイラつきが止まらず、男性更年期を疑う。現在は数週間に一度ホルモン注射を打つ

寝付けないのですが、更年期障害のせいですか?

それ、更年期かも?

※写真はイメージです(以下同)

 まず、登場したのが、44歳の田中卓男さん(仮名)。彼は、ここ数年、「原因不明の睡眠障害に悩まされ続けている」と訴える。 「体は疲れているはずなのに、深く眠れず、すぐに目が覚めてしまうんです。大事な仕事の前などは焦って余計に寝つけなくて。週末は外出する気力も起きず、ずっとベッドの上で過ごしています」  これに対して、「睡眠障害も男性更年期の兆候のひとつ」と語るのは、医師でメンズヘルス専門家の平澤精一氏。 「男性更年期障害の大敵は、ストレスです。ストレス自体が男性ホルモンの分泌を妨げる一方、気持ちが不安な状態が続くと、睡眠障害を起こすこともある。そして、不眠が続くと、ホルモン分泌が抑えられて、男性更年期障害が悪化するという悪循環が生まれます。また、運動しないと男性ホルモンは低下するので、土日にゴロゴロしてばかりだと、症状を悪化させてしまいかねません」

軽くこなせた作業に妙に疲れるようになりました……

 そのほか、更年期障害の身体兆候として表れるのが、疲労感だ。 「階段の上り下りや重い荷物を運ぶなど、以前は気軽にこなせた作業に、妙に疲れるようになりました。最近は、関節痛や筋肉痛もあって、“もう若くない”と日々気持ちが落ち込みます」と呟くのは、54歳の坂本次郎さん(仮名)。だが、一見老化に見える症状にも、実は男性ホルモンの影響が。 それ、更年期かも?「男性ホルモンのテストステロンは、筋肉や骨の生成に深く関わっています。テストステロンが低下すると、筋力や骨密度が減り、関節痛や筋肉痛を引き起こします。悪化すれば、骨粗鬆症や歩行能力を損ないかねない。そうなれば、老後のQOLも下がってしまうので、なるべく早めの対策が肝心です」(精神科医の和田秀樹氏)  自己診断は禁物だが、「年のせいだ」と片づけず、男性更年期障害の可能性を疑ってみてほしい。
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男性ホルモンが減ると、認知能力も下がりますか?
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