23歳で次に就いた仕事は、東京にある動画の制作会社でした。大学生時代からカメラが趣味で、自己流で撮っていたのを、「ちゃんと学ぼうと思って」応募。その裏には、幼少期から持っていたアートや表現への興味があったのでしょう。

カメラマンとしても活動
同時に、モデルの仕事も開始。知り合いのカメラマンが、彩雪さんのことをモデル事務所の現社長に紹介してくれ、WebCMやブライダルやミュージックビデオなどの仕事をしてきました。
「上京当時は、貯金がほぼゼロになりましたね。引っ越した上に、カメラ機材を揃えるのに何百万もかかったし、モデルとして自信をつけるためのジムとかにもお金がかかります。どうやってしのいだんだろう(笑)。自炊して、お酒も飲まず、絶対にタクシーなんか乗らずに1時間半ぐらいなら歩いてましたね」
28歳になった現在は、動画制作会社を辞めて、カメラマンとしてはフリーランス。モデルとしては、別の事務所に移って、演技を勉強中だといいます。
でも、女性がひとり東京で食べていくのは大変です。正直、安定した教師を辞めて後悔したことはないのでしょうか?
「今のところはないです。これからもないです。というか、いつも自分が楽しく幸せだと思うように生きてあげないと、自分が可哀想だと思うんです。自分自身の選択にちゃんと責任を持って行動していくべきだと思ってます」

公園で
インタビューの中で、一度も、他人や環境への“グチ”が出てこなかった彩雪さん。
最後に、「現状に不満だけど、踏み出せない女性」へのメッセージを聞きました。
「負の感情がある時間って、もったいない時間ですよね。だったら、切り替えて、自分のご機嫌をちゃんと自分で取ってあげたほうがいいな、って。
でも、多分人は人がいないと何もできないです。うちの親の口癖が、『縁と運と感謝』なんですよ。私なんか縁と運だけで、助けられて生きてます、本当に」
負の感情だらけの筆者には、耳が痛いメッセージでした。
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(撮影・藤井敦年)
<文/女子SPA!編集部>