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森山未來&伊藤沙莉、恋人役に「ピリピリしすぎて、沙莉ちゃんを傷つけたかも」

いわゆる「普通」であることとは

――「普通」は本編のキーワードでもあります。おふたりはいわゆる「普通」であることに憧れたり、逆に反発した時期はありますか? 表現者として、ユニークであることを求められてきたかもしれませんが。
いわゆる「普通」であることとは

『ボクたちはみんな大人になれなかった』より

伊藤「よくわからない反発をし始めたことはあります。おもしろいコメントをしてくれるんじゃないかとか、何か違った角度からモノを言うんじゃないかというイメージが先行して、ちょっと変わったことを言わなきゃいけないのかなと試していったんですけど、言えなくて。 『普通じゃダメだめなの!?』『普通のこと言っちゃいけないって誰が決めたの?』みたいに逆ギレして(笑)。“普通じゃないことを普通っぽく言って、それが周りから見れば普通じゃない人になっている”みたいな構図を作らなきゃいけないっていうのが面倒くさいなと。でももう今は吹っ切れてます。いろいろ考えても仕方ないし。できないことはやめました(笑)」
すべてのものにぴったりきている人っていない

『ボクたちはみんな大人になれなかった』より

森山「普段日常を生きていて、すべてのものにぴったりきている人っていないと思うんです。『これはこうだったらいいのに。本当はこう思ってるんだけど』と主張することも、本来は誰にでも自由なはずで。だけど、それを言い出すと『何言ってるの?』みたいになる風潮がある。「表現者として」と言われましたが、僕らは、表現という言葉を借りて、そこを突っつける。  それを普通じゃないところに行こうとしていると思われるなら、そうかもしれない。いわゆる世論とか、常識とか、普通とかって、集団的なものとして、それぞれの文化や国が決めているところもあるから、そこに対して反発しているかと言われたら、違うとは言えませんね。ただ、そもそも普通であることとか、普通でないことみたいなことの有り様自体が、非常に難しいなと思います」
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二十歳のころの自分と、変わっていないところ
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