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『最愛』松下洸平の“想いと苦悩”が心をえぐる。視聴者を号泣させる演技力

大輝と加瀬、どちらが梨央を守り抜くのか

大輝が梨央と優をいまも大切に想っているのは明らか。ふたりの前でふと出てしまう飛騨弁にも萌えてしまいます。優を確保・連行していく際のセリフと表情は、視聴者をせつなさ100%状態にさせるものでした。刑事としての立場が、ここからもっと大輝を苦しめることになるでしょう。 現に大輝の行動を見て、桑子がついに上司の山尾敦(津田健次郎)に「宮崎さん(大輝)のことで報告したいことがあります」と告げてしまいます。ふたりを守りたいという気持ちが捜査本部にバレてしまえば、大輝がふたりと容易に接触できなくなることは明白です。苦しすぎる……。
一方、優が連行されてすぐ、加瀬のところには梨央からメッセージが。その「助けて」の文字に対して、「りょーかい」と口にする加瀬の姿に、号泣していた筆者までも救われました。優に対してもずっと寄り添ってきた加瀬が、これから弁護士としてどう優を守っていくのか……梨央を助けてくれるのか。視聴者をも安心させてしまう加瀬の包容力からも、目が離せません。 「みんな幸せになって欲しい」。そんな願いを叶えてくれるのは、大輝なのか、加瀬なのか……。毎話、たっぷりの魅力で男気を発揮してくれる、ふたりの健闘を引き続き見守りたいと思います。

期待と不安がさらに交錯する『最愛』の沼

じっくりと梨央、大輝、加瀬、優の関係性が描かれた第1~3話。第4・5話では事件の真相が明らかになっていくことで、追いつめられていく梨央、そして大輝や優の想いもせつなく、苦しい展開になりました。 続く第6話では、昭の殺害動画の解析結果から加瀬は「本当に君がやったのか?」と、優の犯行そのものに疑問を抱きます。そして大輝のもとには、陸上部の同期であり富山県警の刑事でもある藤井隼人(岡山天音)が来訪。印象的な演技をする岡山演じる隼人が、キーマンじゃない訳がない(と筆者は密かに思っています)。ここからまた新たな展開が期待されます。 一方、梨央が代表取締役をつとめる真田ウェルネスの闇を暴こうとするなかで、(おそらく後藤/及川光博に?)拘束された橘しおり(田中みな実)はいったいどうなるのか。梨央との関係性が明らかになったことから、大輝を疑いの目で見ずにはいられないであろう山尾と桑子はどう動くのか……。期待と不安がさらに交錯する『最愛』の沼。底はまだまだ深そうです。 <文/鈴木まこと(tricle.llc)> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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