なかでも一番キツかったのが、小・中学時代からの幼なじみグループ。いちばん付き合いが古いだけに、容赦なくイジり倒してきたそうで……。

「自分の旦那さんや子どもの話をした後、『香子のとこの脳内旦那と脳内子どもはどう?』って聞いてきてみんなで笑ったりとか。昔よく私が脳内彼氏の話をして笑ってたからなんですけど、もはや全然笑えねぇって感じで……。
『これから結婚して産んだらおばあちゃんだと思われちゃうよ!』とも言われましたね。都心では私くらいの年齢で初産なんてザラだし、地元は埼玉なんですけど『田舎と一緒にするな』と思っちゃいましたよ。
このグループは子連れが多く座敷の個室を貸し切っていたんですけど、子どもたちがバタバタ走りまわるので落ち着いて飲めず、酒の力で気分を上げることもできないのがまたキツかったです」
ムキになって反論するトシでもないので表面上はすべて笑顔で受け流したけれど、「もう当分はこりごりだ」と三宅さんは言います。
「親のおせっかいは純粋な心配から来ているけれど、友人たちのおせっかいには優越感が混じっている感じがしてモヤモヤするんですよね。『そんなことない、うがった目で見すぎ』と言われればそれまでですけど。
晴れて結婚して子どもを産むまでは、里帰り中はおとなしく家に引きこもり、両親からの温かい“結婚はまだか”攻撃に耐えることに決めました」
親より友人がうるさいとは、アラフォーの里帰りに逃げ場はないのでしょうか……。
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<TEXT/丸本綾乃>