「私の仕事が遅かったときに、家に帰ると彼が慌ててパソコンの画面を閉じたんです。おかしいなと思って、彼がこっそりいないときに履歴を見ると、そこにはアダルトサイトが……。『AVは見るくせに私とはセックスできないの？』と思うと、悔しい気持ちと同時に怒りがこみ上げてきて彼を問い詰めてしまいました」 　すると、彼からは信じられない言葉が。 「『だってお前、女として見れないし』『AVを見ながらなら、してもいいよ』と言われたんです。あまりのショックに返す言葉が見つかりませんでした」 　彼にひどい言葉をぶつけられる度に何度も別れを考えましたが、その度に「もし、彼と別れて次の人が見つからなかったらどうしよう」と「私が頑張れば元の優しい彼に戻ってくれるのでは」という想いが交錯し、なかなか別れを切り出せません。しかし、ついに彼の言葉の本心を知るときが来るのです。 「彼、浮気していたんです。それも私よりもずっと若い22歳の女の子と。それを知ったのは昨年4月の緊急事態宣言のとき。私も彼も在宅勤務になり、私は不要不急の外出を控えていたのですが彼は何かと理由をつけて外出をしていたんです。 『会議があるからカフェに行ってくる』とか『会社に必要な資料を取りに行ってくる』とか。それで怪しいなと思い、彼のスマホをこっそり見たところ浮気が発覚しました」 　祐実さんが彼を問い詰めると、彼は開き直ったようにこう言ったといいます。 「『だって、お前もうババアだし……仕方ないじゃん』って。その言葉を聞いたとき、私は何のために彼と付き合っているのかも分からなくなりましたね。今まで、セックスレスになっても互いに情だけはあると思っていたのに気持ちがすっと冷めていきました」