「曲」は曲がる、「池」は溜まるという意味を持つ、「曲池（きょくち）」のツボは、ひじを深く曲げたときにできるシワの親指側の先端にあります。 　このツボを刺激することで、大腸の働きをよくし、便秘改善効果が期待でき、ぽっこりお腹がへこみます。また、むくみの原因となる水分や老廃物を排出するので、血液やリンパの流れもよくなります。さらに、二の腕やせにも効果的です。 　手や腕には自律神経や毛細血管がたくさん集まっているので、朝刺激をすることで、自律神経のバランスが整い、体が活動モードに切り替わります。また、胃腸の働きをよくするので、便意を促すのに最適です。着替えのついでに刺激するとよいでしょう。 ＜ツボの押し方＞ 1　床にあぐらをかいて座り、左手を右肩にかける。 2　右手で左ひじをつかみ、右手親指の腹を左腕のツボに当て、息を吐きながらゆっくり7秒押し、息を吸いながら3秒かけてゆるめる。反対側も同様に左右各5回ずつ行う。 　ツボ押しにはコツとルールがあります。ツボ押しが体の不調を助長させないためにも、しっかりと守りましょう。 1. 食後30分＆飲酒後は避ける 2. 行う前後には必ずコップ1杯の水分補給を 3. イタ気持ちいい強さで刺激 4. 入浴などで体を温めてから行うと効果が高まる 5. 左から先に行う 6. 1か所につき3～5回に 7. 3週間続けると高い効果を実感 ＜注意＞ ・手指に痛みがある人は、無理に行わないこと ・体調が普段と異なるときは、主治医に相談してから行うこと ・手術後は行わないこと ・妊娠中は行わないこと ・発熱時は行わないこと ＝＝＝＝＝＝＝＝ 　コロナ禍で運動不足を感じている今こそ、自分の健康と向き合うチャンス。ぜひ、今日から実践してみてください！ 【吉田佳代（整体師）】 株式会社カバーリング代表取締役。吉田佳代ボディケアビューティクリニック代表。日本手技療法士認定協会公認 手技療法士。自然医学の理論と健康・美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経絡・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足つぼ療法および、全身オイル整体技術を開発。サロンにて延べ約60,000人の施術実績を持つ。著書に『朝に効くツボ 夜に効くツボ』（日本文芸社）などがある。 ＜文／女子SPA！編集部　イラスト／黒川輝代子　モデル／竹原桃子＞