このドレスは、数年前に競売にかけられ、現在は米国内の博物館に保管されている。キムは今回のメットガラで着用するため、博物館から現物を借用したのだ。このドレスをどうしても着たいというキムの願いは叶ったが、各専門家からは厳しい声もあがっている。 　マリリン・モンローに関する著書もある Michelle Morgan氏は、「歴史を象徴するあのドレスが、こんな形で公の目にさらされたことに、すさまじく失望している」と批判。そのうえで「この衣装はとても繊細で、温度管理がしっかりされている場所に保管されるべき。それなのに、何があってもおかしくないレッドカーペットでこれを着るなんて」と話している。 　国宝ともいえる歴史的価値のあるドレスを、1人のセレブが着用することに反対意見があがるなか、短期間で減量することに警鐘を鳴らす専門家も。ある栄養士は「厳しい食事制限をして短期間で減量し、そのあとピザやドーナツをドカ食いする様子をSNSで投稿したキム・カーダシアンは、多くの人に危険なメッセージを送っている」と話し、キムが実践したダイエットが危険で有害であると強調している。 　米ショービズ界からも怒りの声が。米人気ドラマ『リバーデイル』でメインキャストを演じた俳優リリ・ラインハート（25）は、キムが若者たちに間違ったメッセージを送っていると訴えている。 　ふだんから体型や外見ばかりを重視する社会の風潮に疑問を投げかけているリリは、インスタグラムのストーリーにこう綴っている。 「レッドカーペットを歩き、ここ1か月炭水化物を食べていないからお腹が空いているとインタビューに答える。ドレスのサイズに合わせるためだけのことに？」 「メットガラのために、自分を飢えさせたと公然に認めている。何百万人もの若い男女があなたを尊敬し、あなたの一言一句に耳を傾けていることを、よく知っているはずなのに。そんな無知は、この世にあり得ないほど最低だわ」 　そして、自身のフォロワー達に、「身体の見た目ばかりを考えている、愚かで有害なセレブ達を支持するのをやめよう」と呼び掛けている。 　ただ、キムのパーソナルトレーナーはメディアの取材に対し、「健康的な方法でやせた」と説明。「食事を取らないという類のダイエットではなく、運動を主体にし、バランスの取れた方法で減量した」とキムを擁護している。とはいえ、3週間もの間、糖分や炭水化物を取らないというのはいささか不健康な気がするが…。 　ちなみに、キムがドレスを試着する動画を公開した米ゴシップサイト『TMZ』は、「後ろのジッパーが閉じなかったようだ。そのためレッドカーペットでは、白いファーのガウンを羽織っていた」と報している。 ＜文／BANG SHOWBIZ、女子SPA！編集部＞