「僕の精子あげようか?」セクハラ当たり前の職場が一変した理由
上場が決まって社内ムードが変わる中、社長に直訴
「うちの会社が、上場準備をすることになったんです。タイムカードや残業時間の管理、契約書の精査などコンプライアンス面で一気に厳しくなって、社内のセクハラも経営陣の中で問題になりました」
コンプライアンス遵守(じゅんしゅ)のムードに背中を押され、何とかマネージャーのセクハラを告発したいと考えた佐藤さん。
「社長とマネージャーと新卒数名で飲む機会があったので、その帰り道、みんなの前で『実は…』と涙ながらに訴えたんです。
マネージャーは『それは将来君が、誰かの上に立つときに感情的にならないように…君のために思って言ったんだよ』とか、言い訳してました。でも、社長は一気に酔いが冷めた顔で『それはよくないね』とばっさり。
それから1か月後の人事異動で、そのマネージャーは経営企画室から、書類の不備等をチェックする部署に左遷されました」
佐藤さんは、最後にこう振り返ります。
「上場ってすごいなと感じました。来年はまた女性の新卒社員が入るので、しっかりとした組織になって欲しいです」
会社が外部にジャッジされる上場をきっかけに、声をあげた彼女。賢明なタイミングでした。
―私達の身近な「セクハラ」 ―
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<TEXT/女子SPA!編集部 イラスト/鈴木詩子>
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