今どきPTAは必要なのか?旧体制すぎる組織に疑問視する声も
学年が変わり、担任も変わる最初の保護者会にはぜひ参加したいところ。ですが、ひとつだけ憂鬱な要素があります。それが「役員決め」。
森口聡子さん(40歳・仮名)は、毎年訪れる新年度の保護者会を「ガマン大会」だと嘆きます。
「うちの学校は、役員が決まるまで帰れません!という方針です。かといって、くじ引きなどではなく、あくまで自分から挙手するのを待つというやり方。快く引き受けてくれる方が数人はいるので、そういうクラスに当たればラッキーですが、いなければ沈黙の時間が続きます」
この新年度の役員決めが嫌で保護者会を欠席する人も少なからずいて、その場にいる人で決定しようとすると、まず候補者自体が少なくなります。
学校によっては不参加の人も含めてくじ引きを行う方針のところもあるようですが、森口さんの学校では、PTAは「あくまでボランティア」という意味では、その場にいる方の挙手を求めたい様子。
「ボランティアといえば聞こえは良いですが、結局どれだけ沈黙を耐えられるかのガマン大会です。『どなたかやってくださいますか?』の質問に対し、少しでも顔を上げれば『あ、〇〇さん、やってくださるんですか!』と言われてしまいます。なので役員決めの話題になった瞬間に全員が下を向いて絶対に顔を上げようとしません。この沈黙に耐え抜かなければ、役員から逃れられないのです」
この「ガマン大会」に耐えられず、過去に2度ほど役員をやるはめになったという森口さん。
ただひたすら沈黙しているのがバカバカしくなってしまうそうです。
役員が決まるまで帰れない!恐怖の保護者会
顔を上げることさえも許されない
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