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松本まりかが休業の理由を語る「1回止まりたいって“全魂”が叫んでいました」

「ちょっと止めて、1回止まりたい」って“全魂”が叫んでいました

松本まりか──次々と仕事が舞い込むタイミングで立ち止まるのには、かなり勇気が要ったのでは? 松本:それは、心の声に従った気がします。止まるべきではない良い波に乗れそうだったときなのに「ちょっと止めて、1回止まりたい」って“全魂”が叫んでいました。もちろん、そのまま乗っかっていく道もあったのかもしれませんが、私はこのままの仕事の仕方ではいけないと思ったんです。 長年やってきたから、「旬の時期は誰にでも起こるものじゃない。奇跡だから大切にしないと」という思いはもちろんありました。でも、それを自ら捨てていく勇気が大切だとも思ったんです。迎合せず、自ら捨てた先に本当に自分が地に足をつけて歩める人生があるはず。それが心の声でした。旬じゃなくなったときに、本当にその人が面白くないと続いていかないと思います。

もっと上に行きたいからこそ、あえて手放す道を選んだ

松本まりか──「旬の女優だから使いたい」ではなく、松本さんだからこの役をオファーしたという仕事を引き寄せる、そんな存在になっていくということですね。 松本:はい。そうならないと駄目だと思いました。結構きつかったけど、もっと上に行きたいと思うからこそ、あえて手放す道を選びました。そういう道しか歩めない人だとも自覚しましたね。 休みを経て、今は感性を「閉じる」ことを学びました。「閉じる」とは感性を休ませること。それで空を見上げたときに「空が青い」と思えたり、花を見てきれいだなと感じるようになりました。当たり前のことなのに忙しいときは何も感じないし、そんなことを考えている余裕もない。 でも今は、「閉じて」充電して、また「開いて」を繰り返すバランス感覚で生きてみようと思っています。ずっと走ってきたから、今はゆっくり歩くだけでも幸せを感じるんです。
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自分の人生を自分でコントロールしたい
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