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出産で無痛分娩を希望したら、夫の“あまりに無神経な発言”に凍りついた

 厚生労働省の人口動態統計によると、2022年の年間出生数が統計開始以来初めて80万人を割り込む見通しとなり、想定以上に早いスピードで少子化が進んでいることが明らかになりました。少子化が加速している背景には、「経済的な問題」や「子育ての負担が女性に偏っていること」などがあると指摘されています。 「2人目が欲しかったけど、絶対産まないと決心した」と話すのは、筆者の友人である洋子さん(仮名・46歳)。ただ、その理由はお金や子育ての負担ではなく、夫からの何気ない言葉だったそうです。

高齢出産で何より不安だったこと

高齢出産で何より不安だったこと

写真はイメージです。(以下同じ)

 現在、会社員の夫と小1の娘と都内に住む洋子さんは、40歳目前で妊娠・出産を経験。過去に流産していたこともあり、再び授かったことがわかったときには、夫婦で大喜びしたといいます。妊娠生活は順調で、病院の検診で異常を指摘されたこともなかったそうですが、高齢での出産は不安も大きかったと振り返ります。 「色々と心配なことはありましたが、最も不安だったのが、産後の体調です。私の実家は遠方にあり、親も高齢のため頼れません。夫の実家からは『いつでも頼って』と言われていたけど、義母も高齢で病気がちなので、気軽にお手伝いを頼めないし…。夫は育休を取ろうとしたけど、収入がけっこう減ってしまうことがわかり、結局は取らないことにしたんです。  となると、少なくとも夫が帰ってくる夜までは、私がワンオペで育児をすることになるじゃないですか。出産後、赤ちゃんをしっかりお世話できるだけの体力が戻るのか。それが何より気がかりでした」  高齢出産は体調が回復するまで時間がかかりそうだし、場合によっては産後うつになってしまうかもしれない…。心配事が頭の中をぐるぐるとまわる日々が続いたそうです。そうしたなか、あることをふと思い出した洋子さんは、夫と分娩方法について話し合うことにしたのです。

「産後約10時間でスピード退院」に衝撃を受ける

「産後約10時間でスピード退院」に衝撃を受ける 予定日が近づくなか、洋子さんの脳裏に浮かんだのは、イギリス王室のキャサリン妃出産のニュース。キャサリン妃は、2015年に第2子を出産後、約10時間で退院したことが話題になりました。洋子さんはそのとき、赤ちゃんを抱き笑顔で手をふる姿をテレビで見て、衝撃を受けたといいます。 「お腹のふくらみが少し残っている以外は、いつもと変わらない美しい姿で、壮絶な出産を経験した直後とはとても思えませんでした。公式な発表はなかったけれど、キャサリン妃がスピード退院できたのは、無痛分娩だったからではないかといわれていて、それを聞いて『なるほど!』と思ったんです」  欧米ではすでに主流となっているものの、日本ではまだあまり浸透していない無痛分娩。けれども、最近では極力痛みを抑えたいという女性も増えているようで、洋子さんの同僚も「分娩のときに麻酔を使った」と話していたそう。 「以前、会社で出産の話をしていたとき、その同僚が『産むときの痛みとか、産後の体調とか、想像していたほどつらくはなかった』と言っていて。やっぱり無痛分娩は母体の負担が軽いのかな~と。それなら、私もぜひ試してみたい!と夫に相談したのですが……」  夫からは思わぬ反応が返ってきたそうです。
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夫の無神経すぎる言葉に凍り付く
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