自分をすり減らす働き方は手放してみる。暮らしと仕事への向き合い方
集中したいときには思い切ってWi-Fiを切る
――逆に、自分をすり減らしてしまうと感じる行動はありますか?
高橋:インターネットですね(笑)。情報がエンドレスにずっと流れてきてしまうのが良くないのかなと思います。もちろん勉強になる記事もたくさんありますが、見ているうちに2時間経ってしまった!という経験があるので、今は集中したいときには思い切ってWi-Fiを切ってしまうことにしています。
あとは、あまり自分のことばかりを考えるのではなく、本を読んだり、植栽を触ったり、自分以外に思いを馳せる時間も必要なのだと思います。ときには部屋を一歩抜け出して新しい風を取り入れてみることも大事ですね。
楽しいと思える暮らしこそ、人を豊かにする
<取材・文/小林ユリ 撮影/石川高央>
【高橋久美子さん】
作家・詩人・作詞家。1982年、愛媛県生まれ。音楽活動を経て2012年より文筆家として活動。主な著書に、小説集『ぐるり』(筑摩書房)、エッセー集『旅を栖(すみか)とす』 (KADOKAWA)、『一生のお願い』『いっぴき』(共に筑摩書房)、『その農地、私が買い ます』(ミシマ社)、詩画集『今夜 凶暴だから わたし』(絵・濱愛子、ミシマ社)、絵本『あしたが きらいな うさぎ』(絵・高山裕子、マイクロマガジン社)がある。翻訳絵本『おかあさんはね』(マイクロマガジン社)では、第9回ようちえん絵本大賞を受賞。執筆活動のほか、原田知世、大原櫻子、ももいろクローバーZなど、アーティストへの歌詞提供も多数。公式HP:「んふふのふ」
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