
まんまる状態のまま卵黄が解凍されました
白身が透明な状態で解凍されたら、卵黄を取り出しましょう。するとあら不思議! まんまるな状態で卵黄が現れます。
これは、冷凍によって卵黄の水分が抜けて、残されたたんぱく質同士が結びつくことによって起こる現象なんだそうです。冷凍するだけで形状が変わるだなんて、魔法のようですよね。そしてこの卵黄を調味料に漬けて1日置くだけで完成なのです。

解凍した卵黄を濃縮タイプのめんつゆに漬け込みます
漬け込み期間のオススメは、1~3日。冷凍と漬け込み期間を考えると、少し多めに作っておくと良いでしょう。さあそれでは、1日後の様子を見てみましょう。

漬け込み前後で見た目の変化はそれほどわからない
卵黄を取り出してみましょう。中秋の名月でみる完璧な満月を彷彿とさせる、なんとも濃厚で美しい仕上がりに感激すること間違いありません。

存在感のある濃厚な色合いと存在感に感動します
本当にしっかり味が染みこんでいるか、おにぎりを用意して実食してみることにしましょう。おにぎりの頂上に乗せてみても形が崩れることがありません。
塩分の強いめんつゆに漬けることで卵黄の水分がさらに抜けて、濃厚さがアップしているのでしょう、中身が溶け出すことは一切ありません。

おにぎりの上で力強くきらめく卵黄醤油漬け
スプーンで卵黄をくずしてみると、半熟卵のようなかたさであることがわかります。ぼんごの女将が「おにぎりで卵かけごはんを作りたかった」という話を思い出し、とにかく納得してしまいました。

固めの半熟卵のようなかたさ
この卵黄醤油漬けは、日本のおにぎり(白米や玄米のシンプルなおにぎりだけでなく、雑穀米や鶏五目ごはんなどの混ぜご飯にもよく合います)のみならず、最近話題の韓国おにぎり「チュモッパ」にも相性抜群でした。
【関連記事】⇒
辻希美が激ウマと絶賛した韓国おにぎり「チュモッパ」って何? 超簡単レシピ
そしておにぎり以外では、サラダのトッピングや海鮮丼などにも広く活躍してくれます。おいしく食べられる保存期間は数日ですから、3~4日で食べきれる量をまとめて作っておくと便利です。
冷凍する時間や漬け込む時間を待つことができれば、特別なテクニックは一切不要です。さあ気になる方はぜひお試しくださいね!
【画像をすべて見る】⇒
画像をタップすると次の画像が見られます
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>