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クセ毛コンプレックスの漫画家が出会った新しい自分とは?「ストレートだけが美髪じゃない!カーリーガールメソッドって?」<漫画>

中学時代、周りから「縮毛矯正かけなよ」と言われた

――クセっ毛へのコンプレックスはいつ頃から持っていましたか? シバタヒカリ:明確にデータとして残っているのは、小学校6年生の卒業写真です。もともと上に兄がいたため、当時はすごくボーイッシュな恰好をしていたんです。髪の毛を床屋で切っていたからなんだかパツっとしていて、スタイリングの仕方もわからないせいで、富士山にキノコ雲がかかってるみたいな感じでした(笑)。正直、あれはもう見たくない黒歴史ですね。 ――小学生だとファッション関係を自分でどうにかするのは難しいですよね。中学校にあがってからはどうでしたか? シバタヒカリ:中学に入った時にちょうど世の中が縮毛矯正の大ブームになったんです。直毛の子でもわざわざ縮毛かけて、真っすぐにするためのクシをポケットに入れてたくらい。 その時期に周りの女の子たちから「縮毛矯正かけなよ」とか言われたりして……たぶん、その時期が一番コンプレックスがすごかったと思います。 ――ありましたね、縮毛矯正至上主義の時代! 私もそれくらいの時期にストパーかけて前髪ぱっつんおかっぱにしてたので、めちゃくちゃわかります。 シバタヒカリ:でも、その後に進学した高校が校則がない学校だったので、髪型の実験はいろいろできました。入学式の時点で金髪がいたり、文化祭でドレッドにする人もいる学校だったので、高校時代はあまり周りを気にしないでいられた気がします。 漫画『らせん状のラブ』――では、高校生以降はクセっ毛コンプレックスは解消されたのでしょうか? シバタヒカリ:完全に消えたというわけではなかったですね。大学時代は縮毛矯正を繰り返していましたし。ちょっと伸びただけで根元はうねって毛先だけストレートみたいな髪型になってました。 ――出掛ける前のヘアセットに異様に時間がかかる状態ですね。 シバタヒカリ:デートの時なんか、めちゃくちゃに早起きしなきゃしょうがない(笑)。なので当時の髪型は必死でアイロンをかけるか、全部まとめておだんごにするかの二択でした。だからあの頃の写真って、おだんごか髪をアップに結っているかしか残ってないんですよ。

「その発想はなかった!」自分の先入観に気付かされた出会い

――「カーリーガールメソッド」を見つけたのはいつ頃だったのですか? シバタヒカリ:2022年の春先から夏頃にかけてだったと思います。海外のボリューミィなカールヘアの女の子のInstagramのリールを「可愛いな」と思って、いいね!を押して掘り進めているうちに、どんどん出てくるようになったんです。そのうちにパーマではなくカールケアでその髪型が出来ること、そういうムーブメントがあることを知りました。 ――見つけた時の率直な感想は? シバタヒカリ:「その発想はなかった!」ですかね。尖(とが)った言い方をすると「クセっ毛の人って絶対に縮毛矯正するでしょ」っていう先入観があったんですよ。他の選択肢も酸熱トリートメントやストレートパーマで直毛にすることを頑張るだけ、みたいな。この髪はダメだから矯正するべきなんだと、ずっと自分の中で思っていたことに気付かされました。 ――コンプレックスに思う反面、ご自身がどこかでクセっ毛を否定していたわけですね。でも、それが「カーリーガールメソッド」で覚醒した、と。 シバタヒカリ:そんな感じかもしれない。カールケアってやればやるほど髪の健康度が上がっていくらしいんですよ。ボサボサだった髪が半年くらいでカールが綺麗に出るようになったという記録動画を見ているうちに、「天然でもここまでいけるんだ。もしかして、私でもできるのかな。やってみたいな」と思うようになりました。 そこから行動に起こすのは早かったです。翌日には動画の中で使われている商品名をチェックして検索して、漫画の通り「カーリーヘアになる!」と宣言(笑)。
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お蝶夫人やマリーアントワネットみたいにクルンとして驚き
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