Love

夫とのベッドでは得られない“複数男女とのカラダの交錯”での喜び。その胸の内とは

千葉県在住のイラストレーター美優(みゆ・仮名)さん、38歳。 30歳で結婚し、夫婦仲は良く、好きな仕事をして幸せな日々を過ごしている。しかし、それとは別にときどき“複数セックス”を楽しんでいるという。
乾杯

※画像はイメージ(以下同じ)

始まりは、学生時代にサークルで恋愛感情の絡まない複数セックスを経験し、盛り上がったことからだった。カップルが混ざっていても、嫉妬の感情なども生まれなかったという。 【前編を読む】⇒夫以外とのベッドインは“不倫じゃない”と言う38歳女性「複数男女が乱れる友情パラダイスなんです」<前編>

卒業後も続く友達関係。会話するのと同じ感覚でカラダが交錯して…

「ほんと、不思議なくらい人間関係はこじれなかったです。まあ、そもそも嫌なら最初から参加していないでしょうしね。ただ、大学を卒業後はUターンしちゃった子もいましたからね…… サークルメンバーは40人くらいいましたがセックスメンバーは15名ほど。そのうち都内近郊に残ったのは男性4名と女性5名。その9名も仕事で忙しくてなかなか会えなくなりましたね。でも、そもそも恋愛関係ではないから、会わないから壊れるという関係でもないんです。FacebookやLINEグループで、ゆるい友人関係が続いていました」 美優さんは、最初にこのメンバーたちとの関係ができたころには彼氏はいなかった。でも、そのうち真剣交際をする人ができた。3人ほど彼氏らしき人とつきあったのちに今の夫と結婚。が、仲間たちとの“複数セックス”は、ずっと続いたままだ。
スマホを持つ女性

写真はイメージ(以下同じ)

「私たちはとりたててセックスのために集まっているわけじゃないんですよね。もともと、根底にあるのは、信頼しあえる友達同士という関係です。それぞれマスコミの仕事をしています。テレビプロデューサー、ゲーム会社広報、脚本家、広告代理店勤務……とてもいい情報交換の仲間だし、それぞれの活動を応援しあっていますね。友情の延長線上に、たまたまセックスもあるという関係なんです」 既婚者もいれば独身者もいる。居酒屋でお酒を飲みながら会話を楽しむのと同じようにセックスを楽しむだけ。誰とでもセックスしたいわけじゃない。その仲間たちとの大事な友情があるからこそ、成り立つ関係なのだそうだ。

彼らとのカラダ関係でしか感じられない興奮を求めているんです

しかし、そんな関係を、誰も不思議には思わないのだろうか? おそらく一般的には、身体の関係のない「仲間」を持つ人たちのほうが大多数だと思う。そのことについて美優さんはどう思っているのか? なぜ、その仲間たちのあいだにはセックスがなくてはならないの? 「仲間たちも“俺ら、絶対変だよね”って笑ったりすることもありましたし、私もそう思うこともあります。でも、そうなっちゃったんですよね。 人間関係って、一筋縄ではいかないでしょう?“こうしよう”と思ってそうなるわけでもないでしょう?たまたまできた関係が続いているという感じかなあ。悪いことをしているつもりはないけれど、やっぱり、歴代の彼氏や今の主人には秘密です。絶対に理解してもらえないと思いますしね」 ベッド「それと……実は私、その仲間たちとのセックスでしか、いったことがないんです。今の主人とも、それまでの彼とも、触れ合うとあったかくてホッとするけれど、身体が満足したことはないんですよね。たぶん、そのことも、私が彼らとの関係をやめられない理由という気がしています」 サークル仲間とは、ここではちょっと文字にしにくいような、さまざまな身体の絡み方をしている。「そういうことをしているイケない私」と思うことも多いらしく、その気持ちから興奮するのかもしれないと美優さんは言う。 なるほど、そうだったか。この話を聞いて、やっと私は納得できた。美優さんには、その仲間たちが必要なのだ。それがいいとか悪いとかはさておき、美優さんの心と身体のバランスのためには必要な関係なのだ。
次のページ 
自分の欲望をさらけ出せない
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ