彼女が会ったある公立学校教員の35歳男性は、なかなかデート日が決まらず、平日しか候補日を出してきません。あちらはどうも春休み期間のようですが、恵さんの休みはカレンダー通り。何とかデートはしたものの、何も話さずこちらから質問したら答える、という男性でした。

別のIT企業の営業職の男性は、2回目のデートを前日にキャンセルしてきました。このように、希望条件を満たした男性には会えても、失礼な対応をするかコミュニケーションが取れない男性かどちらかだったそうです。
この2人の男性は、婚活市場では恵さんより人気があるのです。エリアによって差はありますが、アラサー男性はアラサー女性の半分も婚活していません。
人気がある男性は即婚活市場から卒業していくか、残っている場合は女性とたくさんデートができるので調子に乗って、女性の対応が雑になる人もいます。
「会話がかみ合わない人と我慢して結婚しなきゃいけないんでしょうか」と恵さんは愚痴をこぼします。
「そんなことはないですよ。お相手の中で、一番譲れないことってなんですか?」
「やっぱり話しやすさです」
「じゃあ、相手の身長って気にする?」
「別に身長は低い方でも気にしません。
160cm台の男性とも会ってますよ」
ここで、160cm台を「低い」と言っているのが引っかかります。
「例えば162cm以下の方は会ったことありますか?」
「ないです。165cm以上の人にしてます」
「なぜ165cm以上なのでしょうか?」
「なぜと言われても。
男性って平均が170cmぐらいですよね。だからなんとなく」