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号泣する人が続出?! 米倉涼子のドラマ『エンジェルフライト』に“裏切られた”私

6話一気に見終えて、全話が心に残っている

 現在6話まで配信されているが、どの話も素晴らしく、どの話も泣ける。各話で切り口も全く異なるため、6話一気に見終えてしまう。全話とも心に残っているが、個人的にはエピソード3が忘れられない。  エピソード1ではマニラでギャングとの抗争に巻き込まれて亡くなった若者、エピソード2では発展途上国で無差別テロに巻き込まれて亡くなった人たちがメインだった。ギャングの次は無差別テロと被害の規模が大きくなり、徐々にスケールの大きい事件になるのかと思いきや、3話では出張でソウルに来ていた有名大企業「紳士服オーナミ」の社長・大波大介(井上肇)と、推しのKPOPアイドルのコンサートを見るために韓国に訪れた、地元の大衆食堂を1人で切り盛りする吉崎恵(余貴美子)の話となっており、出だしは少々大人しさを感じる。

エピソード3の“仕掛け”に驚愕。一気に胸を打たれた

 大波と吉崎の2人のご遺体の搬送を請け負った那美だったが、急な天候不良に見舞われ、どちらか1人のご遺体しか日本にすぐ送れない事態に。とはいえ、吉崎を先に搬送する予定だったが、大波のために盛大な社葬を計画しているオーナミの総務部長・井村(菅原大吉)からのゴリ押しされる那美。どちらのご遺体を優先するのかハラハラする展開ではあるが、話が進むにつれて2人の過去、また周囲の人達との思い出などが明らかになる。  大波大介のエピソードでは、ミステリー小説などで見られる叙述トリックのような“罠”が仕掛けられており、その組み立てに思わす唸ってしまう。一方、吉崎恵のエピソードでは途中までミスリードを誘い、途中まで抱いていた「最後に大好きなアイドルを見られたんだから良かったのでは?」という思いをしっかり裏切られる。それと同時に吉崎恵という人間の魅力がどっと押し寄せ、一気に胸を打たれた。
=======  見ている側を思いのままに振り回しながらも、心地の良い着地点へと誘ってくれるストーリー展開はとても素晴らしい。エピソード6がラストではあるが、続編を匂わせる内容だったため続きが待ち遠しい。 <文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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