そんな安藤さんの意外な素顔が話題になったのは、今年3月に開催された第46回日本アカデミー賞でのこと。 2022年公開の映画『ある男』で共演した妻夫木聡から「（安藤さんが）引退しようと思うと話していた」というエピソードを明かされた後で、

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「バラされるとは思っていなかった」と涙を浮かべながら「この作品の最中に、やっぱり現場がすごく好きなんだと。それは自分ができる・できないとかに関係なく、それをも超えて、私は現場の皆さんの中にいることが、何よりも好きなんだとはっきりと思えました。もうくよくよを超えて、そんなものを、ほかに見つけられないとはっきりと思えたので、また現場に今向かうことができています」と告白しました。 ポジティブな言葉の後に「やっぱり子育てと撮影は、今のところ、うまくできない。それはたぶん撮影のシステム的なこともあると思う。それを私はどうしたらいいのかわからないけど悩みつつ、家族で会議しながら、みんなで協力し合って、また頑張れたらいいな、大好きな現場に戻れたらいいなと思ってます」と赤裸々に吐露したのです。

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第一線で活躍し、普段は役の印象から、しっかりしているように見える安藤さん。 そんな彼女が「子育てと撮影は、今のところ、うまくできない」とはっきりと発言した姿に「私も弱音を吐いてもいいんだ」「両立がうまく行かないのは私だけじゃないんだ」と、背中を押された女性が多数。 このときの姿を見て、安藤さんの演じる役柄が人々を魅了するのは、繊細で、感情豊かな部分があるからこそなのかもしれません。 『万引き家族』でメガホンを取った是枝監督の最新映画『怪物』が6月2日公開予定、シングルマザー役として、主演を務めることも決まっている安藤さん。これからも、飾らない安藤さんにパワーをもらえることを楽しみにしています。 ＜文／みくまゆたん＞