しかし、不穏な要素はそれだけではない。吸血鬼であることを隠しているこころと同じように、普段はおちゃらけている虎松も何かワケアリの様相。虎松の先輩である幸雄（小手伸也）から「お前はもう幸せになっていい」と言われたり、火事に巻き込まれて身動きが取れなくなった際には「これで……終わりか……」とどこか安堵した表情を浮かべたりなど、気になる点が多い。

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　虎松はバツ1であり、その結婚生活で何かトラブルが起きたのか、はたまたもっと過去に今なお拭えないトラウマがあるのか。まだまだ虎松には謎が多く、注目すべきポイントである。なんにせよ、激しめのギャップのある田中を見られるのも、本作の魅力と言えそうだ。 　ミステリー要素のある作品といえば、放送終了後にSNSに考察を投稿したり他の人たちの考察を見たりと、“観る”以外にも楽しみがあるのが特徴。『unknown』では「犯人が誰なのか」「虎松の秘密は何なのか」など、考察が捗（はかど）りそうな仕掛けがいくつも張り巡らされており、1話放送後はSNSでいろいろな考察が飛び交った。 　考察が盛り上がる作品は放送を重ねるごとに注目度が上がっていくが、『unknown』でもこれからぐんぐん高まるのではないか。そして、最終回を迎えた時には多種多様な“ロス”を巻き起こすかもしれない。 【関連記事】⇒セックスレス妻の心を折った“夫の強烈な一言”。殺傷力の高さに絶望｜ドラマ『あなたがしてくれなくても』 ＜文／望月悠木＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】