セックスレス妻の心を折った“夫の強烈な一言”。殺傷力の高さに絶望|ドラマ『あなたがしてくれなくても』
4月13日にドラマ『あなたがしてくれなくても』の第1話が放送された。フジテレビ系で木曜日22時から不倫を題材としたドラマということで、2014年に放送された『昼顔』を彷彿とさせる、ドロドロしながらも艶っぽい内容を期待している人は多いはずだ。
1話の視聴後には、これから胸が高鳴るような禁断のストーリーが繰り広げられるであろう、という期待感を抱かずにはいられなかった。本作に期待したくなるポイントについて触れたい。
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本作の概要は、夫である陽一(永山瑛太)とのセックスレスに悩むみち(奈緒)が、同じく妻(田中みな実)とのセックスレスに悩む上司の誠(岩田剛典)との不倫に溺れていくというもの。これだけ聞くと“ありふれた設定”と思われてしまうが、とにかく各セリフのインパクトが強く、陽一がみちにかける言葉の殺傷力が異様に高い。
みちは「ただしたいわけじゃない、私は陽ちゃんとしたいんだ」と、性欲を満たしたいだけではなくそれ以上に「愛している人に求められたい」という願望を抱いている。そのため自分の気持ちをしっかり伝え、そのうえで陽一が求める性生活、ひいてはみちへの想いを知るために、なんとか話し合いの場を設けようとする。
しかし、陽一はふたりでいる時もゲームに熱中したり、“する”と言った日も仕事を理由に遅れて帰ったりなど、向き合おうとする素振りを見せない。煮え切らない態度ばかり取る陽一にいよいよ爆発したみちは「『子どもほしい』って言ったよね!?」「最後にセックスしたのいつか覚えてる? 2年前だよ!?」とエキサイト。一方、陽一は「そんなにしたかった?」「性欲強くない?」と冷静に吐き捨て、みちのわずかな希望の芽を丁寧かつ確実に摘み取る。ちょくちょく新婚当初のラブラブ時期の描写も挟まれているからこそ、2人の気持ちが冷めてしまったことが色濃く映って切なくなる。
一つ一つのセリフのインパクトが強烈なドラマ
「性欲強くない?」という言葉の破壊力
ちなみに陽一は発言だけでなく、その行動でもヤキモキさせる。ご機嫌取りのためにスイーツを買って来たり、結婚当初にプレゼントしたみちの趣味ではないキーケースが壊れたために代わりに同じキーケースを“サプライズ”で再度贈ったりなど、絶妙に芯を外した歩み寄りが多い。決してみちへの想いがないわけではないのだから、そんな小細工よりもキチンと向き合ってほしくなる。 【関連記事】⇒妻が夫の浮気を確信する瞬間とは?完璧な結婚生活を壊した“1本のリップ”|ドラマ『夫婦が壊れるとき』