Entertainment

岩田剛典への「不倫路線」説に反論。セックスレスに悩む男女がついに“現行犯逮捕”へ

 潤んだ瞳の岩ちゃん(岩田剛典)がつぶやく「参ったな」。『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、毎週木曜日よる10時放送)第1話でのひとコマだ。
フジテレビ『あなたがしてくれなくても』公式ページより

フジテレビ『あなたがしてくれなくても』公式ページより

 この台詞に、参ったのは、何も筆者だけではないはず。岩田演じる新名誠が、切なくも完璧な不倫の目をした瞬間が見逃せなかった。 『金魚妻』(Netflix、2022年)に続き、不倫ドラマに出演する岩田だが、彼は不倫を純愛に変える天才である。今回は、それぞれ配偶者とのセックスレスに悩む男と女が出会うストーリー。『金魚妻』のようにうまく不倫を純化するのか、どうか。「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が解説する。

不倫ドラマに“2度目の出演”らしいが……

Netflix『金魚妻』公式サイトより

Netflix『金魚妻』公式サイトより

 岩田剛典は今回、2度目の不倫ドラマ出演となる(らしい……)。  そんな岩田に対して一部では、「不倫路線か?」みたいな見解があるようだけれど、違う違う、そうじゃない。だいたい、路線というのは数ある活路のひとつの選択肢に過ぎない。 『金魚妻』での演技を認められたと思われる岩ちゃんが、再び不倫ドラマに出演する。結構なことじゃないか。ただし筆者は、岩田が不倫ドラマに“2度目の出演”という表現が見当違いだと思っている。

“純愛の錬金術師”

「不倫路線」なんて言ってしまったことが早計だった。そもそも『金魚妻』は、単なる不倫ドラマではないからだ。いや、不倫ドラマですらなかったかもしれない。  篠原涼子演じる裕福な人妻が、岩田扮する街角の金魚屋のイケメン店主と恋仲になる関係性は、間違いなく不倫である。でもここで注釈が付く。ただし、その不倫は、はからずもそうなっただけで、それは最終的に“純愛”になる。  不倫は、罪深く、不純なもの。世が世なら不貞罪で死罪になった。「不倫は文化」などと美化したいわけではないが、岩田が演じるとあら不思議、瞬く間に“純愛”が芽生えるのだ。『金魚妻』での岩田は、不倫ドラマでありながら、いかに不倫を演じなかったか。あるいは、不倫ドラマを純化しようとしていた。まるで“純愛の錬金術師”のようだった。
次のページ 
“不倫ドラマ初出演”という前提
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ