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「自己啓発セミナー」に行ったらヤバすぎた。“異様にポジティブな女性たち”の言動にア然

―連載「沼の話を聞いてみた」― 発達障害の特性も関係して、トラブル続きの人生を送ってきたシングルマザーのMさん。結婚して一児の母となったが、DVにより離婚。その後ストーカーにつきまとわれ、逃げるために、親子で上京することとなる。
ヒーラー認定講師沼202305-2a

※写真はイメージです(以下同)

そうした出来事をブログに赤裸々につづっていたところ、コメント欄のやりとりでミランダ小林(仮)というセラピー講師と親しくなり、Mさんも自己啓発系セラピストの道へ進んでいく。 【前編を読む】⇒「ぼったくり資格ビジネス」にハマったシングルマザーの後悔…“謎の講座”の価格とは

セミナージプシーの生きづらさ

そのセラピーは、潜在能力を開花させ、心を抑圧から開放することで、現実世界の問題を解決していくという、自己啓発のようなものであった。ところがだ。セラピーを学び、講師として活動している仲間たちが、次々とほかのスピリチュアルや自己啓発に手を出していくのだ。 「みんな一様に、“セミナージプシー”と呼ばれる状態でした。私たちが共に学んだセラピーは、自分のなかの問題を解決し、生きづらさが解決されるはずだったのに、結局まったく解決されていないってことでは……? 彼女たちの名刺にびっしり書きこまれているいくつもの長い肩書が、生きづらさそのものに見えてきました。結果として癒し業界内でお金を回し合っているのも、滑稽(こっけい)に感じられてしまって」 講師仲間が手を出していたという物件は、ざっと聞いただけでもこんなラインナップだ。 仮面心理学にストーンセラピー、子宮系女子と呼ばれる人たちの高額なセッション、霊視で性器が見えるというふれこみの鑑定賞(その名も「御まん託」)、数秘術、自称心理カウンセラーの有料会員サービス、メンタルコーチ、カラーヒーリング、アクセスバーズ、動物占いの亜種その他いろいろ。 ※それぞれの詳細は省略させていただくが、ご興味ある方はぜひ検索を。

異様にポジティブなメンタリティ

かつて「不衛生だ」という指摘が相次いだ、腟に入れるパワーストーン「ジェムリンガ」の使用も、講師仲間から勧められたという。 そうした違和感にくわえて、コミュニティメンバーの非常識さにも、不信感が募っていく。 「一番ショックだったのは、親しくしていた親族が亡くなったときです。講師仲間が主催する講座に参加する予定だったんですが、身内の不幸でキャンセルしますと連絡したんです。そうしたら『それはあなたの本気度を調べるためのお試しよ』と。つまり本気なら葬儀に出席するよりも講座を選ぶってことですよね、さすがにドン引きです」
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講座仲間のエキセントリックな言動
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
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