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宇垣美里「そんな人生、絶対に息苦しいだけなのに…」暴走する“痛々しい人”に思うこと

ド派手なアクションの裏で、響き続ける「反戦の願い」

ナチスはユダヤ人以外にも障がい者やLGBTQなども迫害の対象にしていたという。ゆえにサーカス団員たちはひっそり生きてきた。そしてだからこそ、彼らが立ち向かうことにカタルシスがある。彼らにとったら知ったこっちゃないだろうけど。
激しいアクションとド派手なエフェクトに圧倒される一方、世界観はダークで物悲しい。監督の本作に込める強い反戦のメッセージはエンドロールに流れるイラストの数々からも受け取ることができる。 自分たちとは違う人を排除するのは戦争への第一歩。ナチス側である女性のこぼした「戦争に勝者はいない。敗者だけよ」という言葉が、“ふつう”じゃない人が白眼視され、今なお戦争の絶えない世界に悲しく響いた。 フリークスアウト』 監督/ガブリエーレ・マイネッティ 出演/クラウディオ・サンタマリア アウロラ・ジョヴィナッツォ 配給/クロックワークス ©2020 Goon Filmes S.r.l. – Lucky Red S.r.l. – Gapbusters S.A. 【他の記事を読む】⇒シリーズ「宇垣美里の沼落ちシネマ」の一覧はこちら <文/宇垣美里> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
宇垣美里
’91年、兵庫県生まれ。同志社大学を卒業後、’14年にTBSに入社しアナウンサーとして活躍。’19年3月に退社した後はオスカープロモーションに所属し、テレビやCM出演のほか、執筆業も行うなど幅広く活躍している。
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