パリ暮らし22年、中村江里子さんも通う「日本人が経営するパリの人気飲食店」
パリに暮らして22年のフリーアナウンサー、中村江里子さんがほんとうにご贔屓にしているお店だけを紹介したパリ・ガイド『セゾン・ド・エリコ Vol.17』が注目を集めています。
今回は、パリジャンの間で大人気の日本人経営のお店に注目! 日本人ならではの丁寧で繊細な手仕事、誠実な仕事ぶり、それらがパリの豊かな食文化と融合することで誕生したお店は、この街で暮らす日本人にとって「ただ懐かしい」というものではないようです。
日本からの旅行者にも“わざわざ”でも訪れてほしい、そんな存在のようです。中村さんにお話をうかがいました。


──紹介されているお店の中には、日本の方がオーナーをなさっているお店も何軒か出てきますね。
「そうなんです。またまた、私も家族も大好きなお店ばかりです。定期的に買い出しに行ったり、子どもたちから『きょうはあれが食べたい!』と、リクエストされたり(笑)。
その土地の料理をあれこれ味わうのは旅の楽しみの一つ。でも何日か続くと、ちょっと日本の味のものが食べたいなとか、歩き回って疲れてしまったから、レストランではなく、テイクアウトでおいしいものを調達して、滞在先のアパルトマンやホテルでのんびりしたい……なんてこともあると思います。
日本語でやりとりしてほっとしたいということだって、きっとありますよね。ご紹介したお店はそんなときに、ぴったりです。でもそうじゃなくても、“わざわざ”でも、ぜひ(笑)」
パリでも注目を集める「日本人ならではの誠実な仕事ぶり」

「シンヤ・パン」。開店30分前には行列ができ、2時間で完売することも! 稲垣信也さんが一人で切り盛りするお店。吟味した材料で丁寧に作られている。パンにはうるさいフランス人が郷愁を覚えるほどの昔ながらのパンも大人気

「うちのパンは子どもたちには買いにくいだろうから、せめてクッキーでも、と思って……」というレモンの皮入りクッキーは1枚0.80€(1€=150.6円/2023年5月1日現在)。両の掌にあふれる信也さんの優しさ
思わずほっとする「日本語でのやりとり」
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『Saison d' Eriko セゾン・ド・エリコ【Vol.17】』 パリ暮らし22年の中村江里子さんが愛するお店たち! ![]() |