48歳・独身女性「母なしでは生き方がわからない」。依存し合う“危険な母娘関係”から抜け出すには #令和の親 #令和の子
公認心理師「依存し合っている関係に気づいていない」
彼女たちの、主にどんなところに共依存の傾向があるでしょうか。
「たしかにお母さんは早くに夫を亡くし大変だったとは思いますが、幼い頃から娘に『婿をもらえ』と言うことは、そこに、娘の結婚後も自分の面倒を見てもらいたいという想いが見えてきます。仮にこれが老舗(しにせ)の家柄だとか伝統的な家業で男手が必要だとかならまだしも、そういうわけでもない。親の一般的な感覚として、『子どもに迷惑をかけちゃいけない』と思うのであれば、『婿をもらえ』とは言わないでしょう。
ですが娘さんはそういった母親との関係に違和感を覚えることがなく、唯一の家族である母親との暮らしに満足している。共依存親子は、自分たちが依存し合っていることに気がついていないことがポイントです。親子の共依存は、8050問題とはまた違う問題をはらんでいます」
幼い頃からの親の言動のほか、子の性格とも関わりが
「まず娘さん自身には、いつか待っていたら白馬に乗った王子様が現れて、全て良い状況に変えてくれると潜在的に思っている節(ふし)を感じます。どういうことかというと、母親に対しても不倫関係にしても、いつも受け身で、自分の人生は自分で切り拓いていくといった自発的な原動力が感じられません。
これはやはり、幼い頃からの母親の積み重なる言動に発端があったとは思いますが、それだけではなく、娘さん自身の受身的な性格や、自信のなさからも来ていると思います」
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