――『からだ☆ダンダン』では、誠お兄さんが「恐竜になるよ」の掛け声の後で「ガオー！」と恐竜の鳴き真似をする場面が印象的でした。初めの頃は「ガオー！」は言っていなかったと思うのですが、なぜ変化したのでしょうか？ 福尾：元々は「ガオー！」というセリフはなかったんです。でも毎回沢山の子ども達と一緒に体操をする中で、僕が「恐竜になるよ」と言うと恐竜の鳴き声を真似する子たちがすごく沢山いたんです。僕がみんなから教えてもらったものを『からだ☆ダンダン』にプラスアルファすることで、『ガオー！』が生まれました。 ――『おかあさんといっしょ』に出演するようになってから、どんなことを意識していたのでしょうか。 福尾：カメラを通してテレビの前のみんなに伝えなければいけないので、普通に対面で会話をするような声のトーンでは通じないことがありました。自分で番組を観て「これではテレビを観ているみんなには聴こえにくいな」と思った時には、どうしたらよくなるのか研究してフィードバックするようにしていました。 ――活躍された4年間で、特に印象に残っている曲はありますか？ 福尾：『ミライクルクル』ですね。僕が体操のお兄さんになって初めて出演した曲でした。今見ても緊張感が伝わってきます。振り付けに初めて挑戦したので、すごく練習を積んで撮影に挑んだ思い出があります。 ――ダンスは初挑戦だったのでしょうか？ 福尾：ダンスは初めてだったので大変でした。体操は止まっている器具に向かって演技をしますが、ダンスは決まった音楽に対して表現をしなくてはいけないところが難しかったです。今まで音に合わせて体を動かす経験があまりなかったので、初めは戸惑いました。 ――例えば、『ドラネコロックンロール』では、ブレイクダンスに挑戦しています。習得には時間がかかりましたか？ 福尾：技を習得するために向き合う時間を沢山取りました。練習できる期間が限られているので難しい部分ではありました。 いつも新しい技を身につける時は運動できる場所に行って何回も何回も練習をします。あまり長い時間がかけられない時は、向き合う姿勢を大切にして、できる限り集中して考えて取り組むようにしていました。 『ドラネコロックンロール』では、大技の場面は曲に合わせなくても技さえ決まれば大丈夫なので、その意味では安心感がありました。どちらかというと、音楽に乗ってアクロバットを含めたダンスをするパートの方がより難易度が高かったです。