――日々の番組出演で忙しい中、トレーニングをする時間はどうやって確保していたのでしょうか？ 福尾：身体が資本の仕事なので、毎日必ずストレッチをする時間を設けていました。身体を動かすことが僕のメインの表現力なので、そこをおろそかにしてしまうと良いパフォーマンスができなくなってしまいます。 大切なのは「続けること」だと思います。ストレッチをやると決めたら毎日必ずやる。毎日2時間と言われたら辛いですけど、5分だけの日も1時間する日があってもいいんです。僕の場合はお風呂上がりにストレッチをすることが多く、時間がある日は「今日は細部までやろう」と思って2時間かけてやる日もありました。とにかくやらない日を作らないことが、僕が身体づくりでこだわっている部分だと思います。 ――番組を続ける中で、どんな時にやりがいを感じていましたか？ 福尾：やはり、子ども達からの「かっこいい」の声が嬉しかったです。子どもの頃から憧れていたヒーローに少しでも近づけている気がして、みんなにかっこいいと言ってもらえると、「よっしゃあ！ 少しヒーローに近づいた！」と心の中でガッツポーズをしていました。 【続きを読む】⇒“体操のお兄さん”福尾誠さんが「めちゃくちゃ嬉しい」声援は。憧れのヒーローになれる瞬間 【福尾誠】 順天堂大学スポーツ健康科学部卒業。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士課程修了。6歳から体操競技をはじめ、選手として16年、コーチとして5年のキャリアを積み、2019年4月から2023年4月まで、NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』第12代体操のお兄さんを務める。好きな食べ物はお肉、ピザ、アイスクリーム、チュロス。 ＜取材・文／都田ミツコ　撮影／山口康仁　ヘアメイク／KEIKO（サブリメイション）、スタイリスト／山﨑厚見＞