――親と子どもが一緒に体操する『あ・そ・ぎゅ～』のコーナーでは、誠お兄さんみたいに子どもを上手く持ち上げられなかったり、体が固くて同じポーズが取れなかったりするのですが、どうしたら上手に体操できるようになりますか？ 福尾：同じようにするのは大変ですよね、あれは難しいんです。僕は特殊な訓練を受けているので大丈夫なんです（笑）。 コーナーの監修の先生がおっしゃるには、『あ・そ・ぎゅ～』はお父さん、お母さんの運動能力の向上や運動不足解消という意味もあるそうです。そして、ただ親子で触れ合ってコミュニケーションを取る時間にしていただきたい、というのも大切なポイントなんです。 例えば、お話するだけより、「いえーい！」とハイタッチするなど触れ合う機会が増えると関係性ってすごく変わりますよね。『あ・そ・ぎゅ～』のコーナーを通して親子で一緒に何かをすることが大切なので、完璧にできなくてもスキンシップする時間に意味があると思っていただけるといいと思います。 ――2020年からコロナ禍で子ども達が収録に参加できない時期が続きました。どう受け止めていましたか？ 福尾：世界的に感染症が広がったことで、『おかあさんといっしょ』の収録の形だけが変わったのではなく、いろいろなことが変化しました。戸惑いがある中でも、「新しい表現方法が生まれた」という言い方の方がしっくりくると僕は思っていました。たしかに大変な部分もありましたけど、みんなからお手紙をいただいて「こんな時でもお兄さん、お姉さんから元気をもらった」と書いてくれているのを読んで、僕達はすごく元気をもらっていたし、ポジティブに捉えていました。 応援してくださる方がいるから『おかあさんといっしょ』が今もこうして続いていますし、僕も活動ができています。今、段々と子ども達がスタジオに戻ってきてくれているのは、僕らにとってとても嬉しい変化ですね。できれば、これからもっと沢山の子ども達と一緒に番組ができるようになればいいなと思っています。 ――この4年間で、ご自身でどんなところが成長したと思いますか？ 福尾：この4年間ですごく多くのことを経験させていただきました。成長ができたかは分からないですけど、この4年間で感謝の気持ちが自分の中ですごく増えたと思います。 自分一人ではできなかった活動ですし、テレビに写っている人だけでなく、本当に沢山の人が携わってくださったおかげです。それこそすごい数の視聴者の皆さんが応援してくださったので、感謝の重みが大きく変わりました。自分がどれだけ多くの方に助けられているのかをより強く感じるようになったと思います。