義母の姿を見ていられなくなった香織さんは、義父が言った言葉を義母に伝えることに。 　香織さんが義父の言葉を義母に話すと「あら、お父さんそんなこと言っていたのね。教えてくれてありがとう。でも、あの人があんなふうに威張りん坊さんになるのは、二人が来たときだけなのよ」と義母はニッコリ笑ったそう。 　聞くところによると、義父は香織さん夫婦が来る時だけ演技して威張っているんだとか。普段は朗らかで明るい夫なんだといいます。 「嫌な気分にさせていたらごめんなさいね。でも、お父さんは悪い見本になるつもりで、善意でやっているんだと思うの。あなたたちが帰省するときに一度始めたもんだから、もう収拾がつかないんでしょうね。普段は、腰を痛めるからって、私に荷物も持たせてくれないのよ」 「お父さんには内緒ね」そう話す義母の言葉に驚きを隠せなかった香織さん。 　しかし夫にこの事を伝えると、夫はたった一言「ああ、そうだよ」と言ったそう。 「私は義両親の仲の悪さが原因で、もう何年も帰省するのが嫌だったのに、本当は義両親の仲が良かったなんて。なんだかよく分からなくなってきました」 　結婚7年目にして、義両親の仲の悪さが “演技”だったと知った香織さん。次回の帰省からは、義母や夫と共に義父の演技に付き合う立場になるのでしょうか。 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています！】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない！「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中！（採用時に謝礼あり）ご応募はここをクリック ＜取材・文／maki　イラスト／ただりえこ＞