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「牛乳は毒」過激な自然派夫婦の子どもが小学校になじめず不登校に。ワクチン接種させない一方、親たちだけは

―連載「沼の話を聞いてみた」― “高次元のパワーを抽入して、あらゆる病を治すヒーラー”そんな不思議な肩書の男性と結婚した姉。マルチ商法やうさん臭い健康器具に次々と手を出す母。 縁を切りたいのが本音だが、姉一家の子どもらや破滅型の母が心配で、付き合いを断つことができない。「とにかく疲れる」と、岸本レナさん(30代・会社員)はぼやく。
自然派姉202309

※写真はイメージです(以下同)

「姉夫婦には子どもが3人いますが、小さいころはまだよかったんですよ。甥っ子たちも、普通に楽しそうに暮らしていたので。ところが小学校にあがると、家庭の主張と世間がぜんぜん違うことに混乱しはじめたんですよね」 【カゲキ自然派姉夫婦・前編はコチラ】⇒「まるで小林麻耶夫妻…」スピリチュアル夫に洗脳され、姉が“反ワク&反医療”の悲劇

ウチで教えられたことと違う!?

姉はもともと自然派傾向があったが、ヒーラーである夫の影響でさらに極端な思想に染まり切っている。 姉一家の常識では「牛乳や小麦粉は毒。悪い食べ物」。なのに、給食では毎日それらが出てくる。しかもクラスメイトはみんな、それを普通においしく口にしている。 自然派姉202309家では「常在菌が死んでしまうから、石けんで手を洗ってはいけない」と言われていたのに、学校のトイレでみんなが石けんで手を洗っている。 新しい環境でただでさえ気持ちが不安定になりがちな、小学校進学直後。どんなに不安だっただろうか。

そしてコロナ禍に突入した

「3きょうだいの真ん中である甥っ子はそうした違和感が積み重なり、学校になじめず不登校になりました。実際に彼と話しても、混乱している様子がよく伝わってきます。でも姉と母は『頭のいい子だから、先生とか大人の本音をかぎとってしまってツラくなっちゃってるのよ……』だそうです」 世間と家の常識が最も開いてしまったのは、コロナ禍である。
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子どもにワクチンは打たせない! でも自分たちは…
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
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