「牛乳は毒」過激な自然派夫婦の子どもが小学校になじめず不登校に。ワクチン接種させない一方、親たちだけは
未曽有のパンデミックがある意味、それぞれの持つ価値観をあぶり出す機会になったことは、多くの人も感じていることだろう。
「本当によくある話ですが、ワクチンの是非です。難病も虫歯も高次元ヒーリングで治療できると信じている姉夫婦ですから、子どもたちが生まれてから一切のワクチンを打たせておらず、母子手帳のワクチン接種歴ページは真っ白。だからコロナワクチンを子どもに打つなんてとんでもない! と、接種させていません」
ところが、である。
「本当に何がしたいのかまったく理解できないのですが、自分たち夫婦はきっちりコロナワクチンを接種しているんです。
それってまるで、迷惑ドライバーが自分たちだけシートベルトをつけ、暴走しているみたいじゃないですか? 製薬会社の陰謀だと熱く語っていたのは何だったのか。甥っ子たちが、ただただ不憫(ふびん)です」
それでもワクチンの子どもへの影響に不安があるのだろうと、レナさんは姉に歩み寄る。
どんな点が不安なのか? 誰の話なら、安心できるのか? もしよかったら、自分が信頼している医師の話を一緒に聞きに行ってみないか? ワクチンについて、ていねいに教えてくれると言っている。
すると……、

製薬会社の陰謀じゃなかったの?

責めるのではなく、歩み寄る
自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。