「子どもが野菜を食べてくれない」には“意外な理由”が。親のストレスにならない克服法3つ
苦くてマズイは、変えられる。
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。
先日、子どもの食事についてのお悩みを相談されました。
それは、「子どもが野菜を食べてくれません。理由は、苦くてマズイから。どうにかして食べさせる方法はないでしょうか?」というもの。
うーん、お気持ちわかります! ピーマン、パプリカ、ほうれん草……、栄養が豊富な緑黄色野菜ほど嫌われる傾向が強く、その理由は科学的にも証明されています。
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そこで今回は科学的なエビデンスをふまえながら、私がこれまでに実践して確信した「野菜嫌いを克服できる料理コツ」を3つご紹介していきたいと思います。
人の舌には「味蕾(みらい)」という味覚センサーがあり、子どもは大人よりも味覚感知力が高いことが科学的に明らかになっています。
苦味は毒、酸味は腐ったものの味として感知するため、野菜が嫌われる理由が説明できるのです。
つまりはじめに大切なこととしては、野菜を食べない子どもをむやみにりつけたり、劣等感に植えつけるような対応をしないこと。逆に少しでもおいしく食べられるような工夫・アイデアを見つけていくほうが、親としてもストレスにならない解決につながります。
それでは具体的にどのようなことが有効なのか、3つの料理コツをご紹介していくことにしましょう。
まずもっとも有効なのが、一緒に楽しく野菜料理を作ってみること。自分で切った野菜には特別な感情が芽生え、おいしく食べようという姿勢になりやすいのです。
ただし、これまで料理をやったことのない家庭で、子どもにいきなり料理を強いるのは拒否されてしまう可能性がありますから、無理は禁物。
例えば友達とイベントのような感覚で楽しむことからはじめる、外部の親子料理教室をきっかけにしてみるなど、楽しくはじめられることから実行してみてください。
特に自分が学校などで栽培、収穫してきた野菜を使うとさらに効果的です。親子の楽しい食体験を無理なくコツコツ積み重ねていくことは、「食事が楽しい、料理がおいしい」につながり、野菜に対する印象もガラリと変わるようなブレイクスルーが見えるかもしれません。
野菜が苦手には理由あり! じゃあどうすれば?
コツ①野菜料理を親子で一緒に作ってみる
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