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「網戸は絶対しまわない!」パワーみなぎる高齢男性が、国会さながらの紛糾。彼の正体は…

ヤジを飛ばしたかっただけ?

義父にはじめて直接的に歯向かった収拾がつかなくなってしまった説明会。結局、修繕委員会の人が「みなさんのご意見を改めて再検討して、再度案を各戸に配布します」とその場を収めました。 ヤジや怒号が飛ぶ説明会に驚いた森田さんは、ママ友にそのことを話しました。 すると、「絶対に外さない」と言ったのはママ友の義父だったそう。 「ママ友の義母は『網戸なんか興味ないくせに、ただヤジを飛ばしたいだけなんでしょ』とあきれ顔だったそうなんです。確かにベランダ周りのものの片付けなどは、奥さんのほうが手配するイメージが強いですよね。 参加者の高齢男性はおそらくみなさん定年退職をされた方たち。エネルギーが余ってしまって、会議のような場所で『仕事モード』を発揮したくなるのかなぁと思ってしまいました」

ヤジに感謝する一面も

後日、施工業者から先日の説明会で再検討した案が配られてきました。 会議が大紛糾したおかげか、網戸の件は、施工業者が外から外して、期間中は袋に入れて、修繕に邪魔にならない場所に置いてくれることになったのだとか。 「大きな網戸を家で保管するのは大変だと思ったので、何もしなくてよくなったのは本当に助かりました。ですが、大の大人が自治会の場で、挙手して発言するどころか、ヤジを飛ばすという行為にはちょっと驚きです。もう少し冷静に進めたらいいのにな……とは思いましたね」 自治会というと、なんとなく面倒くさいイメージが付きまとうのは、こういうことがあるからかもしれませんね。 <文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako 連載「乳がんドタバタ日記」Kindleで発売中!
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