「母にも毎回食事のお礼を言っていたわけではないので、私から連絡がなくても気にしなかったみたいで。
ある日、私が出張でいなかったときも普通に作ってくれていてたようなんです。私は、ご飯を作ってくれたことすらまったく知りませんでした。でも母から『忙しくて食器洗い忘れちゃったかな? でも全部食べてくれて嬉しいです』って連絡が来てたんです。まったく身に覚えがなくて『ん?』と思っていましたが、
やっと辻褄が合ってゾッとしましたね」

……全部元カレさんの仕業ということですよね?
「そうです。別の日には、元カレが料理のお礼にって、ちょっと有名なお店のマカロンやクッキーを置いて行ったこともあるみたいで。それを母が、私(娘)が用意してくれたってさらに勘違いしちゃってて……。なんかもう、知らないとはいえ
勝手に人の部屋で交流するなよ!って」と苦笑いする前島さん。
「最終的に、お母さんに事情を説明して、元カレにもお灸をすえて改めてちゃんと別れました。ペットの見守りカメラがきっかけで、なんとも言えない不思議な(?)体験をしちゃいました。
今は、料理を捨てることになるのも申し訳ないので、出張などで不在にする予定は事前に母へ伝えるようにしています」
カメラが映したまさかの光景と謎の交流。猫たちもさぞ驚いたことでしょうニャ。
【他の記事を読む】⇒
シリーズ「私のトラウマ体験」の一覧はこちらへどうぞ
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
<取材・文&イラスト 赤山ひかる>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】赤山ひかる
奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。