女性向け風俗に行って「夫に優しくなれた」女性も。男性用風俗との“決定的な違い”を人気セラピストが語る<インタビュー>
人気コミック『真・女性に風俗って必要ですか?~女性用風俗店の裏方やったら人生いろいろ変わった件~』(ヤチナツ著/新潮社刊)が、『ジョフウ~女性に××××って必要ですか?~』(火曜深夜0時30分~ほか、テレ東系)としてドラマ化されて話題になっている。
ひょんなことから女性用風俗店(女風/ジョフウ)の裏方として働くことになったアカリを通して、セラピストや客の人間模様、さらには人生を考えるよすがとなるドラマが描かれている。
そこで、原作者のヤチナツさんと、大手女性用風俗店「東京秘密基地」のセラピスト・MITSURU(ミツル)さんに、女風とは何か、女性はなにを求めて女風にやってくるのかなどを対談してもらった。
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──女性用風俗店のお客さんは既婚者も多いんですか?
ミツル:わりといますね。パートナーとは生活上はうまくいっているけどレスになっている。女風を利用するとすっきりして、夫にも優しくなれると言っていた女性もいます。
ヤチナツ:取材でもそういう話はよく聞きました。女風って、単なるビジネスというより外見などもちゃんと褒めてくれたり、大事に扱われている感じがするから、女としての自信が蘇ると。だから帰ってから夫に優しくなれるんでしょうね。
ミツル:話を聞いていると、結婚してうまくやっていくには二択しかないような気がします。お互いの心をすべてさらけ出し、性癖も含めて話し合ってともに性的に満たされていく。これって唯一無二の愛だと思うんです。もうひとつはお互いに性的な満足は外で得て、生活はうまくやっていくパターン。
ヤチナツ:そうですね、察しろというのは無理がありますよね。でも、全部言うなとも私は思ってる(笑)。
ミツル:え、そうですか?
ヤチナツ:性的なことに関してはね。口数の多い男より無口なほうがエロいから。
ミツル:そうかなあ。愛しているから理解するまで話し合えと僕は思うけど……。
ヤチナツ:いや、たとえば夫にあまりにも自身の性的な要望を説明されると、どうして私がそこまでやる必要があるのよと思っちゃう。
ミツル:だったらそれを言えばいいんじゃないですか。お互いの妥協点が見つかるまで。そうしたらふたりだけのエロい関係ができあがる。
ヤチナツ:その話し合う過程がエロくないんですよ。
ミツル:なるほど(笑)。そこは価値観の違いかもしれませんね。
──女性と男性の性欲の違いも感じますか?
ミツル:男はやはり本能的に精子を出したいのがいちばんなんじゃないですかね。女性はまず気持ちですよね。性感マッサージなどに入る手前で、自分がどれだけ大事に扱われているか。だから女性は性的な興奮が高まるまでに時間がかかりますよね。でも1度感じると、終わってからも興奮がおさまるまで長く快感が残る。男はジェットコースターみたいなもの。ガーッと上がって落ちていくだけ(笑)。
でも興味深いことに、最近は男性的な興奮のしかたをする女性も増えているような気がします。
ヤチナツ:以前よりは女性が自分の「性」をちゃんと見つめるようになってきたのかもしれませんね。
女性用風俗で大切に扱われ、女としての自信が蘇る



男性的な興奮のしかたをする女性も増えている


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