小林有吾の同名漫画が原作の『フェルマーの料理』(TBS系、金曜よる10時~)も料理をテーマにした作品として注目していましたが、こちらはグルメドラマというより、若きプロフェッショナルたちが切磋琢磨していく成長物語のようです。

画像:TBS『フェルマーの料理』公式サイトより
夢破れた天才数学少年・岳(高橋文哉)が、超一流レストランのオーナーシェフ・海(志尊淳)とともに、数学的思考で料理という難題に立ち向かいます。出てくる料理はもちろんどれも美味しそう! 第1話で登場したナポリタンは、パスタを一度冷蔵庫で冷やすなどちょっと手間のかかるレシピでしたが、再現したくなる、食欲をそそられる一品でした!
ただ料理よりも、
第1・2話のラストで描かれた、未来の岳の闇落ちっぷりが気になって気になって。こちらも、目が離せない作品のひとつです。
今回ご紹介した秋のグルメドラマのうち、3作品が漫画を原作としています(よしながふみ『きのう何食べた?』、白乃雪『あたりのキッチン!』、小林有吾『フェルマーの料理』。『おいしい給食』は原作脚本のコミカライズ版があります)。過去にも『孤独のグルメ』シリーズ(テレビ東京系)などグルメ漫画を映像化した名作ドラマはたくさん生まれていますが、同クールにここまで集中するのは珍しいですよね。
それにしても、コミックとドラマを一緒に楽しんで改めて驚くのは、映像における再現度の高さ。制作陣の情熱をひしひしと感じる秋のグルメドラマ、引き続き堪能しようと思います。
<文/鈴木まこと(tricle.llc)>
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日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:
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