「最終目的」が怖すぎる、25歳の“不倫純愛”。相手の“奥さん”に近づき家に上がった後は|ドラマ『泥濘の食卓』
お互いに心の穴を埋めあう、不倫女性とサレ妻
深愛はおそろいのエプロンを持参し、ふみこに料理を教わりながらふたりで作る。お互いに心の穴を埋めあっていく様子はとてもほのぼのとしているが、深愛の「理想」はあくまでも店長と一緒になることなのだ。
パングラタンをおいしいと食べる深愛に、「うちでは定番だったのよ」と言うふみこ。定番ということは、自分が愛する那須川も食べていたということなのだが、深愛に嫉妬の気配はない。
いや、そこは抱き寄せている場合じゃないだろう
そんなとき、ふたりはまた車でデートをしている。深愛は店長を心配させまいと、「支援団体に依頼があって、最近、店長の奥さんのカウンセリングをしている」と白状する。半分嘘で半分本当だが、那須川は深愛のおかげで妻がよくなったことを実感して彼女を抱き寄せる。いや、そこは抱き寄せている場合じゃないだろうと思うのだが、那須川もまた、とんでもなく「悪いやつ」ではないように見えるのが不思議である。
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